とんびの治療
起立不能で首を上げられなくなった鳶の治療報告です。
(野鳥、野生動物のお問い合わせは傷病鳥獣担当の先生へお願い致します)
血液検査では軽度の低蛋白がある程度でしたが
脱水状態であり点滴、給餌を中心とした応急処置を2日間行って
起立可能となりました。
当局の休み明けに動物園への搬送を依頼し継続の治療をお願いしました。
翼からの点滴で元気になり
上手に流動食を食べられるようになっていたので
早く大空へ羽ばたいていってほしいです。
かわいげのある子だったので少し寂しいです。
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起立不能で首を上げられなくなった鳶の治療報告です。
(野鳥、野生動物のお問い合わせは傷病鳥獣担当の先生へお願い致します)
血液検査では軽度の低蛋白がある程度でしたが
脱水状態であり点滴、給餌を中心とした応急処置を2日間行って
起立可能となりました。
当局の休み明けに動物園への搬送を依頼し継続の治療をお願いしました。
翼からの点滴で元気になり
上手に流動食を食べられるようになっていたので
早く大空へ羽ばたいていってほしいです。
かわいげのある子だったので少し寂しいです。
腰痛=椎間板ヘルニアではないのですが、
ダックスでは確かに多いです。
動物のリハビリテーションは
今後も発展していく分野だと思います。
鍼灸はまだまだ未解明な部分が多いとは思いますが
この優しい治療法をこれからも
希望される方にご提供していきたいと思っています。
英語ではダックスフンド、ドイツ語ではダックスフントだそうです。
アナグマと呼ばれるイタチの仲間や穴に隠れるウサギ、ネズミなどを
捕獲するために作出された犬種です。
獣医師同士では、椎間板ヘルニア、PRA、リンパ腫など
人気犬種であるほど好発疾患の話題になりがちですが
気を許し始めると見上げてくれたり鼻をつけてくれたりするところが
本当に愛らしいです。
楽しいものがあると一目散に楽しそうに
ぴょんぴょん近づくところもたまらないです。
キリがないのでこれくらいにしておきます。
カメラが気になるクウちゃん
イヌもネコも肉食動物です。
しかし肉食動物という定義自体が曖昧なようで
厳密な区分ができにくいものです。
食肉目、現在はネコ目ということが多いようですが
イヌもネコもそこに分類されるため
肉食と考えられがちですが、
パンダなどの草食動物も分類されています。
動物栄養学では
ネコもイヌも肉食動物ですが
イヌは雑食性の強い肉食動物と考えられることが多いようです。
肉という括りも曖昧で
お肉屋さんで売っているような、横紋筋ばかりでなく
内蔵、骨、体液と、全てが肉食動物にとっては「肉」です。
そしてイヌにとって獲物の内蔵に含まれる消化された状態の
植物も大事な栄養源です。
横紋筋ばかり食べているとミネラルバランスが
崩れてしまう恐れがあります。
すでに私は栄養学の専門からは退いていますが
動物が食べ物を食べている姿が好きという気持ちは
今も変わりません。
椎間板ヘルニアの痛み緩和のために
鍼灸・パルス療法を行っています。
鍼治療・お灸・低周波療法を組み合わせています。
単純な鍼・お灸よりもつぼのわかりにくい動物に対しては
取り入れやすい治療法です。
先日、外固定した骨折の文鳥さんの
レントゲン写真です。
少しいびつではありますが骨癒合をしています。
バランスを崩しながらも飛べるまで回復してくれました。
飼い主さんも文鳥さんも根気よく頑張ってくれました。
新年、明けましておめでとうございます。
本年もよろしくお願い申し上げます。
獣医師
山口 潤・憂子