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2013年3月

2013年3月29日 (金)

椎間板ヘルニアの手術

先日行った椎間板ヘルニアの手術の様子です。

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真ん中にある乳白色の棒状の物が脊髄です。

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取り出した髄核の一部です。

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電気鍼治療と超音波治療、水泳を頑張っています。
処置台のシンクはリハビリもできるように
特注で大きいサイズのものにしています。

2013年3月25日 (月)

チンチラの帝王切開

チンチラ(齧歯類)の帝王切開を行いました。
難産のため母体に危険がありました。
胎児の動きもほとんどなかったので緊急手術になりました

麻酔導入~胎児摘出までは5分でしたが、
残念ながらすでに死産でした。

幸い、お母さんは元気を取り戻したようで
もう一頭の子に母乳をあげて大事に育てています。
ただしいつ育児放棄が起こるとも限らないので
まだまだ余談は許せない状況です。

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麻酔中

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胎児を摘出したあとの子宮

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新生児

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お母さん(左下に潜り込んでいるのが新生児)

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お尻

2013年3月23日 (土)

うさぎの皮膚病(トレポネーマ/うさぎ梅毒)

うさぎさんの皮膚病の治療報告です。

治療開始日
若齢のうさぎに口唇と鼻梁に皮膚の炎症が出ています。
トレポネーマによる皮膚炎の特徴的な所見です。

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治療7日目
投薬の練習を病院でして、
家でも頑張ってもらいました。
だいぶ綺麗になってきています。

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治療21日目
すっかり綺麗になりました。
ただし再発することもあるので要注意です。

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tres bien !

2013年3月22日 (金)

エキゾチックペット研究会

昨日は日帰りでエキゾチックペット研究会の
症例発表会に参加してきました。
昨年は、発表者として参加しましたが
今回は聴講のみでした。

フェレットの感染症
フェレットの腫瘍
ウサギの皮膚疾患
リクガメの腫瘍
フトアゴヒゲトカゲの腫瘍

など多岐に渡っての発表があり、
明日からの診療にすぐに活かせそうなテーマばかりでした。

2013年3月15日 (金)

異物摘出2症例

体の中と外の異物の摘出をした症例を
それぞれ紹介いたします。

まず足が排水口にはまってしまった症例です。
肉球が食い込んで疼痛が強かったため、
排水口ごと外してもらい、
病院で麻酔をかけて摘出しました。
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次は腹腔内の異物です。
強い吐き気の症状で
レントゲンで異物が確認されました。
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胃から十二指腸にかけてを塞ぐように
おもちゃが詰まっていました。

今後はご注意ください。

2013年3月14日 (木)

モルモルモット

モルモット(左)から小さなモルモット(右)が出てきました。

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正体は・・・




























大きな毛玉でした。

2013年3月12日 (火)

抜歯

歯根に感染、炎症があると
頬に穴があいてしまったり
くしゃみ、鼻水が止まらなくなったりします。

そうなった場合には
たとえ歯にぐらつきがなくとも
抜歯しなければ根本的な治療にならないことがあります。

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頬の穴や目の下の腫れは臼歯、
膿性の鼻汁やくしゃみは犬歯が原因歯のことが多く
抜歯の対象となります。
機械で分割しなければいけないことがほとんどです。

再発性の鼻汁、くしゃみ、目の下の腫れは
ご相談ください。







2013年3月10日 (日)

陰睾(停留睾丸)

通常、わんちゃんの睾丸は
生後半年くらいまでのあいだに
陰嚢まで降りてきます。

しかし、その睾丸が腹腔内または鼠径部皮下に
停留してしまうことがあります。
それにより、加齢とともに腫瘍化してしまう可能性が
高くなってしまいます。

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通常は左のように弾力があり柔らかな組織ですが
停留睾丸の場合は右のように凝集したような状態になります。

腫瘍化した場合には転移のリスク、ホルモン障害、
腹腔内臓器を巻き込むことによる障害、出血などの
リスクが大幅に高まります。

2013年3月 6日 (水)

歯科処置

当院での歯科処置の流れです。

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まず全体的な歯と口腔粘膜、歯肉の状態を確認
口腔のレントゲンを撮ることもあります

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超音波スケーラーを使って、歯と歯周ポケットの歯石を除去
(スケーリング)

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研磨剤を使い、歯を研磨(ポリッシング)
これには歯石の再付着の抑制効果があります。

最後に口腔内を消毒しておしまいです。

大きな歯の根元に膿が溜まってしまうリスクの高い子では
歯を機械で分割して抜歯することもあります。

グラグラで簡単に抜けるものはもちろん、
分割しなければ抜けないものでも
根元では感染が起こっていることがあります。

症状はくしゃみ、鼻水などの鼻の症状が出る他、
目の下が腫れてきてしまったり、
皮膚に穴があいてしまうこともあります。

2013年3月 1日 (金)

FAQ

動物病院を開業してからよく質問されることとその答えです。

①ワクチンはありますか?
あります。
わんちゃんの混合ワクチン(8種、5種など)、狂犬病ワクチン、
ねこちゃんの混合ワクチン(5種、3種など)、
フェレットのジステンパーワクチン
を取り扱っています。

②フィラリアのお薬はありますか?
あります。
飲み薬、つけ薬、注射薬があります。

③避妊、去勢手術をする施設はありますか?
あります。
鋼製外科器具、電気メス、麻酔器、人工呼吸器、ガスモニター、
心電モニター、血圧モニター、パルスオキシメーターを使用します。
体内に吸収される縫合糸を使い、極力、人工物が体内に
残らないようにしています。

④ウサギは診てもらえますか?
診ています。
ウサギに限らず、ハムスター、文鳥、インコ、チンチラ、カメなどが
すでに当院に来院しています。
勤めていた病院が、エキゾチックアニマルを得意とする病院でしたので
それ以外の動物も、可能な限り診察いたします。


⑤入院はできますか?
できます。
入院ケージは小型から大型のものまであり、温度管理も行っております。
また通常よりも高い酸素濃度が必要な場合には、
保育器内で治療を行っています。

⑥トリミングやホテルはしていますか?
申し訳ありません。当院では行っておりません。
具合の悪い動物の診察と治療、手術に専念するため、
現在は行っておりません。

⑦日曜日は診察していますか?
申し訳ありません。診察はお休みしています。
学会は日曜日に開催されることが多く、
学会に出席し日常の診療のレベルを高めるため
お休みとさせていただいております。

⑧得意分野、専門はなんですか?
総合的な診療を行えるように努力をしています。
紹介来院や遠方からの来院が多いのは
エキゾチックアニマルや鍼治療です。
そのほか、
一般外科、内科、予防の手術(避妊手術、去勢手術)、
予防薬の処方(フィラリア、ノミ、マダニ)、ワクチン、
犬の皮膚病、心臓病、子宮蓄膿症、乳腺腫瘍
猫の腎臓病、外傷
ウサギの歯科疾患、子宮疾患
などの来院が多いです。

以上がよくある質問です。
私たち個人につきましては、直接ご質問下さい(^o^)

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