骨折その後
先日骨折してしまったわんちゃんの
プレートの除去手術を行いました。
骨をつないでいたプレートとスクリュー(ねじ)を取り出しました。
骨はやや太くなった状態で癒合しています。
歩けるようになって良かったね!
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先日骨折してしまったわんちゃんの
プレートの除去手術を行いました。
骨をつないでいたプレートとスクリュー(ねじ)を取り出しました。
骨はやや太くなった状態で癒合しています。
歩けるようになって良かったね!
うさぎさんの耳に発生した皮膚糸状菌症です。
まだ幼いうさぎさんです。
耳の淵を中心に脱毛と痂皮が広がっています。
糸状菌検査キットで陽性反応(2本の線)が出ていました。
この検査キットは判定が早くできるのが特徴で
迅速に診断が可能になります。
皮膚糸状菌症は薬が効きにくく、
長期の抗真菌薬による治療が必要になることも多く
また、病態が薬疹によるものに移行していることもあるため
長期の投薬後、最終的に休薬することで回復することもあります。
この子は2回、薬の変更を行った後、回復しました。
当院のカウンセリングルームには
27インチのiMacがあり
そこでレントゲン画像をOsirixというソフトを使って
表示しています。
先日、OsirixとiPadの活用法についてのアドバイスを
医療機器の担当の方から求められました。
まだまだ発展途上の段階のソフトなのか
iPadとの連携が難しいらしく、
リモートコントロールソフトを使った使用法を提案いたしました。
今のところ、一番実用的な方法かもしれないとのことでした。
これで他の病院でも活用が増えて
より良いインフォームドコンセントがなされれば、
考えた甲斐があります。
余談ですが、このiMacはメモリも最大限に増設していて
画像処理のスピードが早いので、
レントゲン以外の画像についても
こちらでご説明しております。
目の画像や・・・
超音波の画像なども大きな画面でご覧いただけます。
各種染色液にて処理の終わった検体は
液晶で、飼い主の方も一緒に確認していただけます。
視覚的に何が悪いのか、
どれが悪いのか、
ということを一緒に理解していただくことで
現在、ペットがどのような状態なのかを
より深く理解することができます。
当院での顕微鏡検査に使う染色法を紹介いたします。
染色とは、細胞を塗抹したガラスを、疑われる疾患や検体に合わせて
染め分けるために行う篩い分けのための作業です。
全部で4種類の染色法を使用します。
また動きのあるものを観る時には無染色での検査も行います。
①迅速診断が可能な簡易ギムザ染色
②液体の中の細胞を染めるのに適したシュテルンハイマー染色
③細菌の染め分けに適したグラム染色
これによって効きやすい薬剤の選定が行えます。
④細胞内の細かい顆粒の染め分けに適したライトギムザ染色
時間は少しかかりますが細胞診で使うことで診断精度が上がります。
今年も半分が終わりました。
当院の診療方針に対する飼い主様方のご理解があって
日々、病院としての役割を担うことができています。
ここに御礼申し上げます。
私たちは、今後も、
目の前の動物の出すサインを見逃さず、
うさぎさんの陰茎部尿道結石の症例報告です。
うさぎさんの尿道や陰茎はわんちゃんねこちゃんと異なる部分も多く
同様の経過をたどらず、術式も必ずしも同じ方法を取れないことがあります。
うさぎさんの尿路結石で最も多いのは膀胱結石です。
ただし、尿道を通過して、骨盤腔内や、外陰部、陰茎にまで達してから
閉塞の症状を示すことがあります。
今回のうさぎさんは珍しい、陰茎の根元の尿道の、大きな結石でした。
うさぎさんはわんちゃんと違い陰茎骨がありません。
そのため、術式も完全に応用することができず、
解剖学の本をひっくり返しながらの治療でした。
来院時は全身状態の悪化からの、歩様の異常が主訴でした。
原因は陰茎部尿道閉塞による水腎症でした。
麻酔のリスクはありますが緊急的に手術となりました。
炭酸カルシウム結石という石による障害でした。
献身的な投薬、給餌による介護のおかげで術創も回復し
長く続いた強制給餌による臼歯の過長をふたたび麻酔をかけて
治療した後、自分でも食事をとってくれるようになり、
今は元気に過ごしてくれています。