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2015年1月29日 (木)

ペットの食事についてのQ&A

栄養学に関する研究室や、療法食の会社に所属していたことがあり、現在も、病気や体質に応じたペットフードのご相談や自家製フードのレシピのご相談や、実際の栄養成分の評価などを行っています。

その際に、以下のようなことについてご相談いただくことがしばしばあります。

自家製のものを食べさせた方が長生きする
ペットフードは添加物が入っているので良くない
うちの犬は〇〇だけ食べさせていて〇〇年も生きた
ペットフードのなかった昔には〇〇なんて病気はなかった

自家製フードは、栄養バランスを整えて作ることが大切だと思いますし、ペットフードも上手に選んであげることが大事だと思います。

以下に私の個人的な意見を書かせていただきたいと思います。

Q 自家製のものを食べさせた方が長生きする?
A その可能性はあります。温かく調理されたものによって食欲不振時に十分な栄養が取れたり、食事アレルギーがある場合には、食材が限定されている自家製フードによりそれが避けられることもあります。しかし、栄養組成を整えて自家製レシピを作成するにはある程度の栄養学的な知識や細かい計算が必要になります。また、生肉、生魚、生野菜などの生ものには、わんちゃんで健康被害が報告されているサルモネラ菌などの病原細菌が、調理中に死滅せずに存在している可能性がありますので、十分に注意して取り扱うようにしてください。
Q ペットフードは添加物が入っているので良くない?
A 一概に添加物といっても香料、着色料、乳化剤、保存料など、様々なものがあります。現在、日本のペットフードには添加物の表示が義務づけられており、それぞれの用途についても添加物便覧で確認することができます。生活空間や人の食事にも含まれる可能性があるので過敏になりすぎる必要はないと思いますが、特定のものを意識的に避けてペットフードを選ぶことは可能です。また、ペットフードの成分表示の後半にはビタミンなどの栄養素の供給源である合成物質が記されていますが、それを化学物質だと誤解されている例も多々あります。(例えば、『亜セレン酸ナトリウム』は必須ミネラルであるナトリウムとセレニウムの供給源になります。)
Q うちの犬は〇〇だけ食べさせていて〇〇年も生きた?
Q ペットフードのなかった昔には〇〇なんて病気はなかった?
A これについては多く説明をする必要はないかもしれませんが、特定のわんちゃんで起きた事例がすべてのわんちゃんに当てはまるとは到底言えません。また、ペットの平均寿命が伸びたことや、生前診断が可能になったこと、病気の機序が判明し病気として認められたり細分化されたことなどによって、以前に比べ『診断されることが』多くなった病気が増えた、という可能性の方がよほど高いと言えると思います。

美味しくて安全で健康的な食事はハッピーライフの基本です!

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