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2015年6月24日 (水)

急性フィラリア症

急性フィラリア症の手術を行いました。
心臓内に寄生したフィラリアを専用のブラシ型の器具と
アリゲーター鉗子という道具を使って摘出します。
術中は超音波診断装置で心臓の内腔のフィラリアを確認しながら摘出します。
Imgp5106
かなりの数のフィラリアが摘出されました。
30〜40程度までは数えていたのですが
それ以上は数えきれないほどでした。
術後は心臓の雑音も消えて
元気に病院の周りをお散歩できるようになりました。
Imgp2799
こちらは以前、別のわんちゃんで摘出したフィラリアです。
左の渦を巻いている方がオスで、右がメスです。
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フィラリアは肺動脈に寄生しますが、
寄生数が急激に増えたり、血流や血行が大きく変化した場合に
フィラリアが心臓の右側に移動してくると
急性の症状が出ます。
摘出手術が適応となりますが
回復が困難なケースもあります。
都市部ではフィラリアも減ってきているようですが
夏になると能登にはたくさんのフィラリアが、
蚊とともにやってきます。
予防がなにより大切な病気の1つです。

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