フェレットの副腎腫瘍
フェレットの副腎腫瘍の摘出手術を行いました。
かなり大きな腫瘍だったため、
術式や切除範囲などを術中に判断して決めながらの
手術になりましたが、
取り切ることができました。
腎臓、脾臓、腹部大静脈と癒着していましたが
各臓器、血管から、腫瘤を分離することが出来ました。
フェレットは子猫ほどの大きさですが、
その小さな身体にこれほどのできものができていました。
術後すぐの状態です。
酸素、温度、湿度を一定にした高度治療室に入ってもらいました。

先日、元気に抜糸に来てくれました。

今回使用した、一般の手術よりも小さい器具を集めたセットです。
小型動物や、細かい手術で使用しやすい器具を集めています。
また今回の手術では血管クリップやラジオ波メスなども使用しています。
やや難易度の高い手術でありましたが、
今まで軟部外科を教えてくださった先生方や協力してくれたスタッフのおかげで
問題なく終えることができたと思っています。
ありがとうございました。