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2015年12月15日 (火)

骨折治療

開業以来、多く行っている手術の一つとして骨折の手術があります。

骨折の手術とひとえに言っても、
動物種や骨折する部位によって治療法は全くことなってきます。
①ギプス・副木などを利用する外固定
②皮膚と骨を貫通させて体の外で骨を固定する創外固定
③骨髄の中にステンレスの人工的な芯を埋め込んで固定したり
金属のボルトで金属片を骨に密着させて固定する内固定
の3種類の固定法から動物種や骨折部位に合わせて選択し、
さらに使用するインプラントを選択していきます。
小さい動物ではハムスターや文鳥から、30kgを超える大型犬まで、
そして骨折部位は顎や骨盤などの中心部の骨から四肢や指の末端の骨まで、
実に様々なケースに遭遇します。

骨折の手術というと基本的な診療行為だと思われがちですが
小動物の骨折治療は術後の安静が難しく、人と比べてギプス固定が適応しないケースも多く
比較的難易度の高い部類に入ります。
当院でも可能でない手術もありますし
緊急を要しない時などは経験の多い病院をご紹介することもあります。

ここ最近は、ロッキングプレートという
従来のインプラントよりも優位性の高いものが使えるようになってきており
特に、人の顎の手術で使うMatrixMandibleという製品が
小動物の手術で使いやすいものとして紹介されています。
当院でも実技講習に参加し、実際の手術でも数を重ねてきていますが
チタン製で軽いにもかかわらず、骨の状態に合わせて角度を付けて強度の高い固定ができるため、
従来のものよりも安心感があり、
動物や飼い主の方への負担を少なくするメリットが多いと感じています。

もちろんこの手術法も万能ではなく
動物の状態によって、最適なものを提案できるように
今後も骨折治療の選択肢を増やしていきたいです。

下記は当院での治療例です。
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