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2016年7月27日 (水)

POCT(ポイントオブケアテスト)機器

POCTはポイントオブケアテストの略語で、
大病院の中央検査室や、外注の検査センターで行われる大規模な検査ではなく
診療・看護の現場での検査のことを指します。
動物病院は、人の医療機関と異なり、中小規模の病院が多いため、
一般的に獣医療でPOCTという場合には
外注検査ではなく、院内で行われる検査全般を指すと考えられます。
特に、外注検査センターが近隣にたくさんあり、
その日のうちに検体の回収と検査結果の報告が可能な都市部と異なり、
地方では、簡易的な検査であっても、
POCTで検査することのできる項目を確保することも
大切なことと考えています。
Dscf1253
以前に、POCT機器として
動物用の尿比重計と迅速血糖測定器をご紹介しましたが、
しばらく、設備関連の更新をしていない間に、
当院でも新たにいくつかの項目を測る機器を入れました。

尿のpHが測定可能なpHメーター(試験紙よりも正確な尿pH)
尿タンパククレアチニン比(UPC)簡易測定
血液ガス・電解質分析装置(アシドーシス、アルカローシスの評価、重炭酸イオンの評価、アルブミンの影響を受けないイオン化カルシウムの評価など)
血液中ケトン(糖尿病の重症度の評価)
血液凝固検査(簡易機器ではありますが動物用のデータがあるものを使用しています)

良い検査ができても、検査費用が必要以上に跳ね上がってしまうようなものよりも、
現実的に多くの動物を救うことができるかどうかを基準に導入しています。
単項目の小さな機械ではありますが、
すでにこれらの測定で病気の発見や状態の把握に至っているケースがあります。
またPOCT機器には微量の血液での測定が可能な機器が多く
採血量の確保できない動物や状態でも多くの情報を得ることができます。

少しずつではありますが、病院として発展していけるよう努めます。

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