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2016年9月13日 (火)

ワクチン接種に関する検討

先日のフィラリアに続き、また予防の話です。
わんちゃん、ねこちゃんの混合ワクチンですが、
非常に感染力が強いパルボウイルス感染などの予防のために
とても重要になります。
残念ながら、ある地域や集団で感染が蔓延してしまうと、
その後のワクチンでは手遅れになってしまうことがあります。
(個々のワクチンや含まれている病気の種類については
接種の際などにご相談いただければと思います。)
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2011年〜2016年の書籍や講演からワクチン接種後の副反応に関して、
特に気になった点についてまとめてみました。
・副反応のなかでもとくに大きな問題となるのはアナフィラキシーショックであり、
 その多くが30分位までに発現している。(犬)
・アナフィラキシーの約8割が接種後15分以内に発現している。(犬)
・アナフィラキシーショックは接種直後に発生しやすい。(猫)
・ワクチン接種後24時間後の検査で炎症マーカーが高値を示し、
 72時間後には接種前と同程度まで下がったという報告がある。(猫)
また、ねこちゃんのワクチン接種の推奨ガイドラインも示されており、
接種部位やワクチンの種類などに対する記載がありました。
当院での対策としても、ワクチン接種後の状態に対しての
注意喚起の啓発を行っております。
一過性の副反応、アレルギー反応、アナフィラキシー反応が起きる可能性があり、
それぞれどのような反応が出やすいかということを踏まえて、
ご説明させていただいています。
特にアナフィラキシー反応は短時間で起こる可能性があるため、
特に接種から15〜30分後までは最も注意が必要です。
また、少なくとも24時間までは炎症性サイトカインの影響が
出ている可能性があるため、接種した時刻に関わらず、
診察時間外に副反応が起こりうるという点にも注意が必要です。
(ワクチン接種の際には今一度、診察時間外の連絡先についてご確認ください。)
就業形態の多様化が進み、七尾でも夜間勤務、早朝勤務の飼い主の方が多く
ひとくくりに接種に適しているタイミングというのは
申し上げにくいところがありますが、
なるべく、時間的に余裕があって、接種後に目が行き届く日時を選んで
接種していただければと思います。
また、ワクチン接種のガイドラインは少しずつ改訂され
製造されるワクチンも年々改良されて、良い物も上市されてきています。
当院でも、アジュバンドの有無、国内の病原体株への有効性、
流通状況や安定供給の状態などを考慮して選定、改変を行うようにしています。
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今後も、ガイドラインやワクチンの上市、七尾の地域性などを総合的に考えて
ワクチン接種に関する検討を継続していきたいと思います。

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