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2018年2月28日 (水)

セカンドオピニオン?

明日から3月に入り、暖かくなってきています。
フィラリアの注射に来られる方も増えてきています。
学会シーズンで、病院が休診になることなどが多いせいもあってか、
最近、「セカンドオピニオン」を希望されて来られる方が増えています。
厳密に言うと、セカンドオピニオンは、
今の診断と治療についての情報を提示して他の医師に意見を聞く、という意味なので
実際に獣医療でそれがそのまま当てはまる言葉なのかは疑問符がつきますが、
今の診断や治療、あるいは治療をせずに様子を見ている状態が
正しいのかどうかという不安を相談に来る方が多いです。
セカンドオピニオンを希望するということを前医に伝えて、
そこからの紹介状や医療情報を携えていらっしゃることは非常に少なく、
多くの場合は、なんとなく疑問や不安を感じて前医には内緒でという方か、
そうでなければ前医から紹介されて、はじめから転院を前提で来られるというケースがほとんどです。
人の医院と違って、中小規模の開業医が多く、
開業医、専門病院、総合病院・大学病院という、
一種のヒエラルキーも少なく、
特に地方ではそれが顕著かも知れません。
そのため、開業医の間をセカンドオピニオンを求めて
ご足労いただいてしまっていることが多いのが現状です。
厳密な「セカンドオピニオン」を実現しにくい状態なので、
それをこの業界で求めてしまうのは、まだまだ酷な状況なのかもしれません。
不安を抱えて「セカンドオピニオン」として来られた場合、
前医の方針に私たちが賛成する場合は、
なるべく、不安を取り除いて、継続して前医にお返しします。
その際にはもちろん、ここの病院へ来たということは
伝えなくてもいいと思っていますし、
なるべく良い方向で治療が進んでくれればと思っています。
それが一番動物のためです。
方針が少し違っていた場合にも
極力、それを前医と協議できないかとお伝えします。
ただし、現実問題、なかなか実行するのがためらわれて、
その後の経過についてはお任せいただくことが多いかもしれません。
もちろん、私が「前医」の立場になっていることも少なくありません。
実際、他の先生方や飼い主の方から、
セカンドオピニオンとしての見解を踏まえて
こうするべきというお叱りをいただくこともあります。
私自身はそのような関係性が築けていることは
大変ありがたいことだと思っています。
業界としてまだまだ発展していく余地のあるところであり、
ご迷惑をおかけしてしまうこともあるかとは思いますが、
何卒ご容赦のほど、よろしくお願い申し上げます。

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