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2020年4月 1日 (水)

専門診療/専科診療

伴侶動物の病院の多くは
一般的、総合的な診療を行う獣医師がほとんどです。
人の医療でも総合診療医(一般内科外来、入院担当の医師)の重要性が見直されて
近年ではメディアにも取り上げられることが多くなり
家庭医、プライマリケア医といった呼ばれ方もされています。
獣医では一般内科だけでなく予防手術などの外科も含めた
もう少し広い範囲での総合診療が、多くの獣医師により行なわれています。

それに対し、本来、専門医や認定医など、
特定の科での十分な診療経験や
特殊な機器や診療施設でのトレーニングを受けた獣医師が行う診療は
専科診療、専門診療などの呼び方をされます。

特に伴侶動物の医療では
脳外科、整形外科、内視鏡外科、皮膚科、循環器科、
眼科、歯科、エキゾチックアニマル診療などを、
一般総合診療レベルを越えた水準で行う専門的な診療医が
増えてきています。

こういった、特殊な経験や特殊な機材が必要で、
一般的、総合的な診療がメインの病院では
なかなか取り組むことが難しい専門的な診療は、
獣医療リソースの少ない地域では必要性が非常に高くなっています。

私たちの病院も開業以来、
専門診療機関の技術には及ばないまでも
こういった分野の診療にも取り組んできました

例を挙げると、
・整形外科手術
・緑内障手術
・歯根管治療
・エキゾチックアニマル診療
・CT診断
・その他、軟部外科(腹腔、胸腔、頭頸部)各種
などが私たちが行ってきている診療のなかでは
こういった「専門的な」分野にあたると思います。
もちろん水準としては専門診療機関には及びません。

専門を追求されている獣医師には
経験豊富な先生から若手の先生方まで
教育面でも、チャレンジ精神や使命感など
とても尊敬できる先生がたくさんいらっしゃいます。
当院も専門医や認定医の先生に
診療のご相談をさせていただくことが多々ありますが、
そのお姿をふだんから目にしていると
「専門」という言葉を安易と使うのは大変おこがましいですが、
せめて専門医の先生方の失礼にならないように
これからも幅広い分野の診療には、取り組ませていただきたいと思っています。

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