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特定警戒・緊急事態宣言・休業要請といった文言が
県内ニュースでも出始めています。
当院は「動物病院、獣医業」に当てはまりますが、
休業要請の中では、人間の病院や診療所、
スーパーやコンビニ、運送業などと同様に
「社会生活を維持する上で必要な施設」に
当たるため、休業要請の対象外となります。
当院でも可能な範囲で
診療業務を行っていきたいとは思っていますが
東京都内では大規模な動物病院でも
診療業務縮小や休業を余儀なくされている中、
当院のような小規模な病院でも
「持続可能」であることとして、
①濃厚接触の場にならないようなシステムへの変更
②病院スタッフの疲弊を予防する
③感染予防のための防護体制
といったことに注力していきたいと思っております。
すでに防護衣やフェイスガードの着用なども
新たに導入し、会話の時間も極力短くするように
させていただいております。
またマスクの着用をお願いしたところ、
手に入らない方も多いと、ご相談いただくことがあり、
簡易マスクではありますが、
マスクをお持ちでない方には
作り方の書いた用紙と見本のマスクを
差し上げるように致しております。
こちらにも作り方のお写真をお載せしますので
ぜひ作ってみてください。
*絵が下手くそな点は気にしないでください。
非常に簡単に、安価にできると思います。
また先日、大変ありがたいことに、
手作りのマスクをスタッフの
人数分いただくことがありました。
3重構造になっていて、
市販のマスクよりも格段に高性能のマスクで
こういった家庭での小さい努力で、
みんなを支えようという前向きな七尾人の心が
きっと逆境も跳ね除けてくれると
嬉しい気持ちになりました。
お譲りくださった方も
医療従事者の方ということで
私たちなんかよりもずっと前線で
献身的な努力をされていらっしゃいます。
感謝と尊敬の念を禁じえません。
最近はコロナ関連の投稿が多かったのですが
当院での診療で良くなってくれた子を
ご紹介したいと思います。
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子猫の頃から皮膚病を繰り返していた
クロマメちゃんです。
小さい頃はお薬ですぐによくなっていたのですが
最近、非常に治りが悪くなってきていて、
個人的に皮膚科のサポートを依頼していて
こちらの荒井先生に相談させていただきました。
以前、療法食の仕事をしていた頃から
アレルギーや高脂血症について大変造詣が深く
獣医師としても大変尊敬している先生です。
今回ご相談させていただいたことで
隠れていた疾患と体質について治療を行うことができ
かなり良くなりました。
写真でやや毛の薄い部分は
もっとひどい状態でしたが、
炎症も治り、毛も生えてきました。
今後も経過観察が必要にはなると思いますが
飼い主さんの笑顔が見れて良かったです。
当院ではただいま感染症予防のため
変則的な診療体制をとっております。
前々からお伝えしております通り、
病院内の衛生管理はもちろんのこと、
病院スタッフ全員の衛生管理の他、
・体温の測定
・マスクの着用
・眼鏡の着用
をしております。また、
・お車でのお待合い
も極力徹底していただくようにしております。
・院内での5分以内のご滞在
・必要以上の会話の制限
など皆様や皆様のご家族のご健康や生活に
支障が出ないように
精一杯の努力をしようと思っております。
短時間でも必要十分な説明をしたいとは
思っておりますが、
以前のような細やかなご対応や
十分にお気持ちに寄り添ったご対応が
できにくくなってしまっています。
不本意ではありますが、
大切なスタッフ、患者様、ご家族の皆様の
ご健康を考えてのことと、
ご容赦いただければと思っております。
院内での診療には
勉強を重ねてこれまで以上に
良い診療ができるように
務めています。
淡白な対応になってしまうかもしれませんし
お預かりして診療させていただくことが
多くなりますが
病気や怪我には今まで通り
診療の質を落とさないように
向き合っていきたいと思っています。
皆様におかれましても、
・マスクのご着用
・入り口での手の消毒
などへのご配慮をいただいた上、
スタッフのご案内に
ご協力いただければと思います。
何卒、ご理解、ご協力のほど
よろしくお願い申し上げます。
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昨日より、
更に手指の触れる部分へのご配慮として
・お釣銭の紫外線殺菌
・待合室の本やカタログの撤去
も行うようにしております。
今後も更新事項がございましたら
ブログ、Facebookでお伝え致します。
<当院での狂犬病まとめ>
集合注射と同じ料金です。
(初めて;6500円,2回目以降;3500円)
7月以降でも接種可能です。
混雑を避けたい方もご利用ください。
伴侶動物の病院の多くは
一般的、総合的な診療を行う獣医師がほとんどです。
人の医療でも総合診療医(一般内科外来、入院担当の医師)の重要性が見直されて
近年ではメディアにも取り上げられることが多くなり
家庭医、プライマリケア医といった呼ばれ方もされています。
獣医では一般内科だけでなく予防手術などの外科も含めた
もう少し広い範囲での総合診療が、多くの獣医師により行なわれています。
それに対し、本来、専門医や認定医など、
特定の科での十分な診療経験や
特殊な機器や診療施設でのトレーニングを受けた獣医師が行う診療は
専科診療、専門診療などの呼び方をされます。
特に伴侶動物の医療では
脳外科、整形外科、内視鏡外科、皮膚科、循環器科、
眼科、歯科、エキゾチックアニマル診療などを、
一般総合診療レベルを越えた水準で行う専門的な診療医が
増えてきています。
こういった、特殊な経験や特殊な機材が必要で、
一般的、総合的な診療がメインの病院では
なかなか取り組むことが難しい専門的な診療は、
獣医療リソースの少ない地域では必要性が非常に高くなっています。
私たちの病院も開業以来、
専門診療機関の技術には及ばないまでも
こういった分野の診療にも取り組んできました
例を挙げると、
・整形外科手術
・緑内障手術
・歯根管治療
・エキゾチックアニマル診療
・CT診断
・その他、軟部外科(腹腔、胸腔、頭頸部)各種
などが私たちが行ってきている診療のなかでは
こういった「専門的な」分野にあたると思います。
もちろん水準としては専門診療機関には及びません。
専門を追求されている獣医師には
経験豊富な先生から若手の先生方まで
教育面でも、チャレンジ精神や使命感など
とても尊敬できる先生がたくさんいらっしゃいます。
当院も専門医や認定医の先生に
診療のご相談をさせていただくことが多々ありますが、
そのお姿をふだんから目にしていると
「専門」という言葉を安易と使うのは大変おこがましいですが、
せめて専門医の先生方の失礼にならないように
これからも幅広い分野の診療には、取り組ませていただきたいと思っています。