カテゴリー「①外科症例」の記事

2022年5月17日 (火)

ハムちゃんの大きな腫瘍・・

身体の1/6近い大きさの腫瘍を摘出したつんちゃんです。
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60kgの人に換算すると
身体に10㎏のしこりがついている状況です。
術後は「これはなんですか?」という顔をしていました。
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小さい動物さんの手術には
様々な器具の準備が必要ですが、
当院での使用方法について
オンラインでお話する機会をいただけそうです。
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力及ばないことも多いですが、
小さい命が一頭でも救われることを祈って。
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2022年3月31日 (木)

歯周病治療≠歯石取り

昨年、歯周病治療を行ったふくちゃんです。
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歯石を取ってあげたいということでしたが、
実際には歯周病になっている歯があり、
すでに歯根膿瘍になってしまい、
抜歯が必要にな歯もありました。
また、重度の歯周病で
歯肉が退縮してしまっている歯もありましたが、
歯周ポケットの十分な処置(ルートプレーニング)を行い、
幸い、1年後の再診時には歯肉が盛り上がってきていました。
歯肉の増生が期待できる歯に関しては
こういった処置が、見た目の審美性以上に
大切になると考えています。

歯石の付着している歯は、
超音波などの器具で歯石を取ったあとに
歯の表面に、
拡大鏡や手術用顕微鏡でないと判別できないような
小さな傷がたくさんでき、
歯石が再付着しやすくなってしまうことがありますので、
同時に研磨する処置(ポリッシング)
を行うことも大切と考えています。

2022年3月13日 (日)

横隔膜ヘルニアの子猫ちゃんのその後

昨年末に外傷性横隔膜ヘルニアの手術をした
びーちゃんです。
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胸壁の損傷も伴っていて、
この子の小さな体にとっては大手術でしたが
術後も元気モリモリなようでした。
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先日、避妊手術も可能な状態まで
回復してきていたので、
一泊の入院で
念の為、術中の呼吸管理レベルを引き上げて
術後もICUでの管理となりましたが
心配をよそに、ICUの中から甘えんぼモードで、
肉球丸見え状態でした。
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たくさんの動物さんがいる中で
人の手、ましてや獣医師が関与してまで
救える命はごくわずかかもしれません。
しかしながら、
小さな命が温めてくれる、
人間が他者の命を大切にする自然な感情が
世界中にあることを
信じて止みません。

2022年2月11日 (金)

顎のCT

動物病院で行う歯科処置は
歯医者さんと比べればかなり限られているかもしれませんが、
一般に
 歯石を取るスケーリング
 歯周ポケットの壊死組織や
 歯石を取り除くSRP(スケーリング&ルートプレーニング)
 表面を研磨するポリッシング
 覆髄治療、根管治療
 部分的な歯石の分割
 抜歯、歯根分割
などがあります。
しかし、どの手技がその子のどの歯に必要かを
正しく診断することが
歯科処置そのもの以上に重要になります。
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この画像はわんちゃんの顎のCTです。
このわんちゃんは麻酔下で歯石を取ったのが

1年くらい前と聞いていましたが、
すでにたくさんの歯石がついていて
歯茎も腫れていました。

丸がついているところは、歯根病巣があり
歯槽骨を溶かしてしまっています。


歯石をとっても表面に傷がついてしまえば
取る前よりも歯石がつきやすくなりますし、
一見しっかりしている歯でも
すでに歯根は細菌の病巣になって
修復不能になっている場合もあります。
歯が欠けたり摩耗したりして
神経が露出してしまっている場合は
感染しないように被覆する処置をしたり
神経を抜く根管治療になることもあります。
また、ねこちゃんの口内炎では
歯石だけ除去しても
根本的な治療にならないこともあります。

2021年10月16日 (土)

ジャンガリアンハムスターの外耳炎

外耳炎・膿瘍の治療を頑張ったはむちゃんです。
腫れがなくなり順調そうです。
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湿度の変化しやすい時期になると
外耳炎の症状で受診されるわんちゃんが
多くなりますが、
ハムスターでも外耳炎が起こります。
わんちゃんとハムちゃんの大きな違いは
ハムちゃんの場合、
耳道に大きな膿瘍ができてしまってから
気づかれるケースが多く、
ハムちゃん特有のチーズ様の膿が
耳道や、周囲の骨を破壊してしまって
治療が難しくなってしまう点にあります。
今回のはむちゃんのように、
(ハムちゃんにとっては)大がかりな洗浄を繰り返し、
内服のお薬を頑張って
治ってくれるケースもありますが、
それは運が良い方かもしれません!

ウサギさんの骨折;エキゾと整形

前腕骨折の手術を頑張ったむぎちゃんです。
骨も癒合し、固定器具を外すことができました。
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ウサギさんは飛び上がる力が強いわりに骨質が薄く
骨折しやすい動物なので、
飼育されている方はご注意ください。
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動物さんの医療の中で
「一次診療」「ホームドクター」「町医者」と呼ばれる
規模の病院(当院も当てはまります)では
どうしても対応できない分野が出てくることがあります。
特に顕著なのが、
エキゾチックアニマルの診療と整形外科の診療で、
遠方への通院が必要となるケースが
全国的にも多くなっています。
今回のようなエキゾ×整形は
小動物系の病院にとっては
鬼門なのかもしれません。
そして、地方でもなるべく獣医療の掌から
こぼれ落ちてしまう分野が出ないようにするのも
課題の一つかもしれません。

2021年3月 4日 (木)

椎間板ヘルニアの手術

年始に椎間板ヘルニアを起こしてしまい
下半身不随になってしまったマロンちゃんです。
手術を行い、術後の経過も順調そうです。
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椎間板ヘルニアは比較的小型犬に多い病気ですが、
下半身不随になってしまうような重度のケースから
痛みが出る程度で済んでしまうケース、
頸から症状が出るケース、
慢性経過をたどりやすいケースなど、
病態はさまざまで、
それに対する治療も内科から外科までさまざまです。
おそらく、四足歩行の動物は二足歩行の人間と
椎間板ヘルニアの症状の出方も全く異なってくると思われます。
あまり安易に考えられないケースもありますので
気になる症状がある時は
お早めにお申し付けください。

内視鏡と開腹手術

鋭利なネジを飲み込んでしまった楽ちゃんです。
摘出することができたので今はとても元気です。
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腸管穿孔を起こす恐れがあり、
摂取後時間が経っていなかったため
まず内視鏡検査を行い、食道・胃から小腸の上部までを確認しましたが、
すでに内視鏡の入らない部位まで流れてしまっていたため、
そのまま開腹手術になりました。
時間が経っていなければ
内視鏡で異物が取れることも多く
日帰りで帰れることも多いのですが
異物の形状や食事の時間などによっては
すぐに消化管の中を流れていってしまうことあります。
開腹手術の場合は
最低でも2〜3日の絶食が必要になることも多く
入院での治療が必要になることがほとんどです。
いかに早いタイミングで
内視鏡検査を行えるかが大事になることもありますので
異物を食べてしまった場合は
なるべく早く、お申し付けください。

2020年11月29日 (日)

生理的歯根吸収

先日、娘の乳歯が抜けました。
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そしてこちらが
先日、乳歯遺残の抜歯をしたわんちゃんの乳歯です。
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歯の形は違いますが
どちらも歯の根っこの部分(写真の手前側)に
穴が空いて、
歯の中心部の赤いところが見えています。
生理的歯根吸収といって、
永久歯が下から新しく生えてきて
その刺激で溶かされる現象です。
しかし、わんちゃんでは人と違って
歯がまばらで、密着してないためか
その影響を受けずに
乳歯が残ってしまうことも多いようです。
吸収の少ない場合、
麻酔をかけないと抜けないこともあります。
たかが乳歯一本かもしれませんが
可愛い乳歯ですので
歯一本一本の事情を考えて
対処してあげたいですね。

2020年11月24日 (火)

猫ちゃんの誤食

先日、洋服のベルト部分を
食べてしまった
とんぼちゃんです。
ひも状の異物は
腸に詰まってしまうこともあるのですが
内視鏡で取り出すことが
できました。
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開腹手術をせずにすみましたので
麻酔から覚めて
帰宅してこの様子です。
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もう食べないでね〜〜

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