カテゴリー「⑦診療設備関連」の記事

2020年11月18日 (水)

エクスカリパー

つい先日ですが、当院の手術室に
コンメドというアメリカの会社の
高出力の電気メスが入りました。
少し古い機種ですが、
ずっと憧れている、
小動物外科専門医の先生が使っている機種です。

この機種は「セイバー(サーベルの意味)」
という名前ですが、より上位機種に
「エクスカリバー」というものもあり
名前はそっちの方がいいなと思っていたのですが
小動物に対してはややオーバースペックでしたので
こちらの機種にしました。
なので、自分の中ではこっそり
「エクスカリパー」と呼んでいます。
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先日も、膀胱炎の治療を受けていたものの
奏功せずに来院した、
子宮蓄膿症の子の手術が2件続いたため
術中の出血の低減と手術時間の短縮を
期待して使用したところ
非常に良い手応えがありました。

2020年4月 2日 (木)

電子カルテ,ペット保険について

電子カルテやペット保険については、
県内でも新しく導入される病院が増えてきたため、
ご質問をいただくことが多くなっています。

以前はカルテといえば紙のカルテが主流でしたが
最近は顧客管理システムを導入する動物病院が増え
さらにそのシステムにカルテ機能をプラスする形で
「電子カルテ」としてペーパーレスでカルテを運用する
動物病院も増えてきています。
しかし、電子書籍よりも紙の書籍の方がしっくり方もいるように
各病院や獣医師のこだわりによって
・紙のカルテのみ
・紙のカルテ+顧客管理システム
・電子カルテ機能付き顧客管理システム
を選択されている状況です。

当院では開業当初から電子カルテで
院内のカルテ情報を一括管理しています。
今では開業する先生の多くは
電子カルテを導入するようになってきていますので
取り立てて電子カルテを使っていること自体が
病院の大きな特徴とはならなくなっています。
また電子カルテにはメーカーごとに長所がありますし、
どのようなシステムをどこまで使用するは
各病院の獣医師やスタッフの好みに依るところが大きいです。

最近の感染症対策への配慮もあり

なるべくお待たせしないようにするという意味でも、
いずれかの電子カルテを使っているとか
どこのメーカーのものを使っているかよりも
システムそのものがその病院にとって
どのように効率的に機能しているかが重要になっています。

また、ペット保険についてですが、
民法上、ペットは「動産」に当たりますので
ペット保険も火災保険や自動車保険と同様に
「損害保険」になります。
当院のスタッフには
ファイナンシャルプランナーの資格を持つものもおりますが
損害保険の代理店ではありませんので
特定のペット保険の斡旋や募集はしていません。
また保険内容も会社によって様々ですし、
飼い主様によって考え方にも差があるため、
動物病院として、代理店のようなことを行う方針も
今のところありません。
(今のところipetさんとanicomさんは当院で
窓口清算を行うことができます)

*ペット保険と関連した話題になりますが、
当院では特定のトリミングサロンやペットショップと
業務提携などは、特に行なっておりません。
どちらとお付き合いのある方でも特にお気兼ねなく
お越しいただいけるますようお願い申し上げます。

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2020年4月 1日 (水)

ホームページ

当院のホームページは開院当初から
ページ数のが1枚で、環境に左右されずに
ご覧いただけるようにしております。
必要な情報に絞っているため、
画像が少なく、寂しいかもしれませんが
画像情報は最新のお知らせと合わせて
ブログに載せて、逐次更新しています。
ホームページに載せている情報には
住所・電話番号や獣医師のプロフィールなどの他、
治療経験のある動物、病院設備、
従業員保有資格、所属学会、
学会発表等の記録などがあります。
なお所属学会については
所属するだけでしたら獣医師であれば
誰でも登録すれば所属できるものも多いため
実際に学会などでどのような活動(発表、執筆など)を
行なってきているかも明記しています。
また対象動物は、単に診療対象動物を載せても
実際には診療できなかったり経験がなかったり
ということもどうしても出てきてしまいます。
そのため、よりわかりやすいように
実際に当院で診療経験のある動物という形で
載せさせていただいております。
開業当初からうさぎさんやハムスターさんや
カメさん、小鳥さんなどの
「エキゾチックアニマル」と呼ばれる動物さんも
診療しており、
最近では大きな動物さんや特殊な動物さんを
展示や飼育している施設まで診療のお手伝いに
行かせていただく機会もあります。
しかし、わんちゃんとねこちゃん以外の動物を診ているから
わんちゃん、ねこちゃんの診察には力を入れていないと
誤解されてしまうケースもあり、
悲しい思いもしています。
実際、施設の面では
猫や小型犬の撮影も可能な動物用マイクロCTを昨年導入し、
超大型犬でも余裕を持って立ち上がって過ごすことのできる
入院用のドッグパドックをはじめ、
大型犬も入ることのできるICUや、
入院しているわんちゃん用のドッグランもあります。
(当院で特徴的な施設や機器については別途まとめたいと思います)
またキャットフレンドリークリニックという国際的な
認定団体が発足した当初から認定・登録しています。
今では国内での件数もかなり増えてきていて
珍しくなくなってきていますが、
この認定を得るための基準は一つ一つ正確に満たそうとすると
かなり条件の厳しいものになります。
簡易なホームページですが、
たまにご覧になっていただければと思います。

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2019年2月22日 (金)

動物用マイクロCT、稼働いたしました!

昨年より導入の準備をしておりました動物用のマイクロCTですが、

試験稼働が終わり、診療に使用することができるようになりました。
人用のCTと比べて撮影範囲が狭く広範囲を短時間で撮影するのには不向きですが
その分、狭い範囲を短時間で撮影することに秀でていて、
放射線被ばく量も少なく、音や振動も小さいため、
小型犬や猫、エキゾチックアニマルには使いやすいものになっています。
そのため、得意不得意のある機械ですので、
人用のCT、MRIのある施設へのご紹介は今後も必要になるケースは多々ありますが、
画像診断のもう一つの選択肢として能登地区の伴侶動物の生活の向上に
つながればと思っています。

写真は30g程度の非常に小さな小鳥さんの縦断面の画像と
小型犬の患者さんの顔面の骨と歯の画像です。
どちらの画像も麻酔なしで撮影しています。
(撮影している時間は17秒です)
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2017年8月29日 (火)

デュアルダイオードレーザー

新しく診療機器が増えました。
デュアルダイオードレーザーです。
2種類の波長の(デュアル)半導体の(ダイオード)レーザー治療器です。
整形外科や神経外科を多く行っている先生から
疼痛緩和に対して単一波長のレーザーと比べても
大変効果が見られているという情報を聞いて
導入費用を抑えるため、型の変わる時期に合わせて導入致しました。
今までパルス鍼治療を行っておりましたが、
レーザーであれば、動物で鍼治療の行いにくい部位の治療を
行うことができるのも、当院としては良い点でした。

2種類の波長を使った症例に合わせたプログラムの治療を行うことで、
痛みのある部位の深部まで効率的に治療効果のあるレーザーを
行き届かせることができるという小難しい理論でしたが、
論より証拠、当院でも実際に使った
椎間板ヘルニアのわんちゃんや口内炎のねこちゃんで
効果が出ています。
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当て方に注意が必要ですが
正しい使い方であれば副作用は考えなくても良さそうです。
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部位によっては処置する人と動物に目を保護するメガネをしてもらいます。
当院の本当の院長のにゃんこ先生です。
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「イケてるにゃ〜」
*************
このレーザーは、手術の際のレーザーメスとしても使用することもできます。
当院でもすでに手術でも使用しています。
その他に獣医療でよく使われるレーザーとしては炭酸ガスレーザーなどがありますが
これは外科で主に使われるもので、
このような疼痛緩和として使われるものではありません。
炭酸ガスレーザーは性能の高い高出力のものを
手術経験の多い先生が使うことで
非常に広い範囲の手術に応用することができるということです。
生半可なスキルや機械では理想的な使用ができないため
今のところ当院での導入は見送っておりますが、
レーザーの獣医療への応用は奥が深く今後も勉強していきたい分野のひとつです。

2016年7月27日 (水)

POCT(ポイントオブケアテスト)機器

POCTはポイントオブケアテストの略語で、
大病院の中央検査室や、外注の検査センターで行われる大規模な検査ではなく
診療・看護の現場での検査のことを指します。
動物病院は、人の医療機関と異なり、中小規模の病院が多いため、
一般的に獣医療でPOCTという場合には
外注検査ではなく、院内で行われる検査全般を指すと考えられます。
特に、外注検査センターが近隣にたくさんあり、
その日のうちに検体の回収と検査結果の報告が可能な都市部と異なり、
地方では、簡易的な検査であっても、
POCTで検査することのできる項目を確保することも
大切なことと考えています。
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以前に、POCT機器として
動物用の尿比重計と迅速血糖測定器をご紹介しましたが、
しばらく、設備関連の更新をしていない間に、
当院でも新たにいくつかの項目を測る機器を入れました。

尿のpHが測定可能なpHメーター(試験紙よりも正確な尿pH)
尿タンパククレアチニン比(UPC)簡易測定
血液ガス・電解質分析装置(アシドーシス、アルカローシスの評価、重炭酸イオンの評価、アルブミンの影響を受けないイオン化カルシウムの評価など)
血液中ケトン(糖尿病の重症度の評価)
血液凝固検査(簡易機器ではありますが動物用のデータがあるものを使用しています)

良い検査ができても、検査費用が必要以上に跳ね上がってしまうようなものよりも、
現実的に多くの動物を救うことができるかどうかを基準に導入しています。
単項目の小さな機械ではありますが、
すでにこれらの測定で病気の発見や状態の把握に至っているケースがあります。
またPOCT機器には微量の血液での測定が可能な機器が多く
採血量の確保できない動物や状態でも多くの情報を得ることができます。

少しずつではありますが、病院として発展していけるよう努めます。

2016年4月14日 (木)

口腔内レントゲン

少しずつではありますが、
当院でも口腔内レントゲン(口内法)の準備をしています。
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現在、最適な撮影条件などを検討中です。
わんちゃんやねこちゃんの口腔内レントゲンは
基本的に全身麻酔下でないと撮ることがができませんので、
まず、一般的な口外法でおおよその状態を把握することになります。
口腔内の外科的な処置の際に口内法で細部の撮影を行うことで、
歯根部の隠れた病変などを検出します。
麻酔中に行う検査なので、動物への負担も少なく
有用な情報が得られる検査だと考えています。

2016年3月25日 (金)

猫ちゃんの手術

猫ちゃんの手術時に、
より気管への負担を減らすために
喉頭マスクと人工鼻を使用しています。
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喉頭マスクは短時間の手術時に
気管への負担を減らして
陽圧換気を行うことを目的としています。
また人工鼻は、気道内の乾燥を防ぎ
術後の不快感を緩和することを目的としています。
動物種によってベストなやり方は異なるので
今後も試行錯誤と改善が必要ですね!

2016年1月19日 (火)

整形外科用アタッチメント

今回は同業者の方向けの内容です。

以前、歯科用ハンドピース先の形状についてまとめましたが、
今回は、整形外科のドリル先、ドライバー先、タップ先などの形状について
まとめてみました。
こちらも、名称に明確な統一がないようで
やや分かりにくい部分があります。
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主なものは以下の4種類になるかと思います。
①クイックカップリング型
(AOチャック、AO、ワンタッチという表記のこともあるようです)
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このような形状です。
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対応した器具に装着可能です。

②ミニクイックカップリング(デンタルカップリング)
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このような形状です。
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歯科用ハンドピースのCA(コントラアングル)タイプの形状とほぼ同じです。
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対応した器具で使用できます。

③ストレートハンドピース(HP)
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2.35mmの軸になっており、ストレートハンドピースに対応しています。
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歯科用のバーと並べると軸の太さが同じなのが分かります。

④ジャコブスチャック
(ヤコブスチャック、ヤコブチャック、ジャコブチャック、パワードリル)
自由径であり、対応するジャコブスチャックで使用できます。
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ジャコブスチャックは太さの異なるピンもチャックすることができます。

2015年12月25日 (金)

動物用検査機器

動物の血糖値や尿比重は、
糖尿病や腎臓病の検出や管理でとても重要な役割をします。
しかし、人間用の測定機器では、
特殊な計算や前処理をしなくては正確な値がでません。
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今までは人間用の機械で代用していましたが
少しずつ、動物専用に作られた機械が出てきていますので
当院でも導入しはじめています。
上は動物用の尿比重計と迅速血糖測定器です。
獣医師としては動物のための研究開発に取り組む企業は
ありがたい存在です。