カテゴリー「⑬診療方針」の記事

2022年4月 3日 (日)

ちょこっと相談

電話でちょこっと獣医さんに相談できる
アニクリ24という「電話どうぶつ病院」の案内を
受付で配布しています。
以前、学会でこのサービスをしている先生と
お話しする機会があり、
書籍なども読ませていただいていたのですが
それから何年もサービスの提供を続けていて
専属の獣医さんもかなり増えているということです。
今、治療中の病気についての相談や
先生に聞きづらいことを聞いてもらったりなど
身近な相談役として
利用している方も多いということです。

この仕事をしていると、
治療中の動物の検査結果や治療内容、
または健康な子でも
最近引っかかった健康診断結果などをご持参され
転院・転医したいわけではないのだけど
(場合によっては今の先生には内緒で)
いつもの先生以外の人にちょこっと相談したい、
といったご依頼を受けることが
とても多いです。
ほとんどの場合が
今行っている治療などについて
我々も同意見なので
先生を信じて頑張りましょうという
お話しになることがほとんどです。

動物さんは喋ることができないので
飼い主さんとしては
余計に心配になられていて、
主治医という立場以外に
一種の安心感や
背中を押してくれる存在が
必要になることがあるのだと思います。

こういったサービスをご紹介することで
少しでもそういった部分の
フォローもできればと思っています。
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2022年3月23日 (水)

まん延防止等重点措置解除について

石川県内のまん延防止等重点措置が解除になりましたが、
七尾市内での発生状況を踏まえ、
引き続き、以下の対策を取らせていただいております。
お越しの皆様におかれましては、
ご不便をお掛け致しますが、
何卒よろしくお願いいたします。

動物さんへの診察や処置を行う場合は、
どうしても保定者と獣医師の距離が近くなってしまい、
特に技術を習得しているスタッフと行う場合は
短時間で行えることが多いですが、
そうでない場合には時間も長くなってしまい、
心配な点も多くなってしまいます。
そのため、コロナウイルス感染症対策として、
なるべく診察室などの狭い空間で、
皆様とスタッフが密に接する時間を短くするために、
お預かりでの検査や処置を行うようにしています。
しかし、ご家族がいないと動物さんが落ち着かない場合や、
治療していく上でご自宅での処置が必要で、
動物さんとの練習や説明が必要な場合には、
やむを得ない場合も出てきてしまいます。
換気や手指消毒など、
その他の対策も出来る限り行なっております。
何卒、ご了承いただけますよう、
宜しくお願い申し上げます。

2022年1月31日 (月)

コロナウイルス対策

動物さんへの診察や処置を行う場合は、
どうしても保定者と獣医師の距離が近くなってしまい、
特に技術を習得しているスタッフが行う場合は
短時間で行えることが多いですが、
そうでない場合には時間も長くなってしまい、
心配な点も多くなってしまいます。
そのため、コロナウイルス感染症対策として、
なるべく診察室などの狭い空間で
スタッフと密に接する時間を短くするために、
お預かりでの検査や処置を行うようにしています。
しかし、ご家族がいないと動物さんが落ち着かない場合や、
治療していく上でご自宅での処置が必要で、
動物さんとの練習や説明が必要な場合には、
やむを得ない場合も出てきてしまいます。
換気や手指消毒など、
その他の対策も出来る限り行なっております。
何卒、ご了承いただけますよう、
宜しくお願い申し上げます。

2022年1月 4日 (火)

あけましておめでとうございます

本日より本年の診察を開始いたします。

昨年は骨折や脱臼の治療(主に手術)が
非常に多い一年でした。
また、CTを撮影して
体腔内(胸やお腹の中)の腫瘍の癒着の状態を確認して
手術ができるかどうかを判断してから
手術を行うことや、
脳や脊髄をCTで撮影して
手術を含め、どういった治療が適応かどうか
判断をしてから治療にあたることも
多くなってきた一年でした。

地方ゆえに、
手術がすぐにできず
骨折の治療が手遅れになってしまう、
CTMRIが撮れない中で
体腔内腫瘍、脳脊髄疾患に対する
治療の見極めを行わなければならない、
犬猫以外の受け入れ先がなく
エキゾチックアニマルの疾病が諦められてしまう、
内視鏡での処置が出来ず
お腹を切ることを余儀なくされてしまう、
といった地域動物医療の限界を
極力減らしていけるように、
少しでも都市部と同様の範囲のことが
希望される方にご提供できるように、
守備範囲を広げていくことが
当院の目指すべきところだと
考えています。
本年もそういった分野の知見・経験を深めつつ
診療に当たっていきたいと
思っております。

また、昨年は、
一時期減ってきていた寄生虫が
七尾市内でもたくさん確認されました。
フィラリアに感染している犬も
1頭や2頭ではなく、
今までは見ることもなかったような
寄生虫まで検出されました。
特定の地域でそういったことが起きた場合には
診察をしていく中で
疑う疾患の順位が変わり、
検査のタイミングも変化していきます。
野生動物の影響などもあるのかもしれませんが
まだまだ地域の特異性にあった
治療や予防が必要だと考えられます。

昨年末に、
生後2ヶ月ほどの猫ちゃん、
人間で言ったら幼稚園入園前くらいの年齢で
重度の外傷を負ってしまったところを
保護されて病院を受診していただき
なんとか入院と手術を乗り切って
元気になってくれた患者さんが
1ヶ月のうちで2頭続きました。
子猫たちが元気になって
人懐っこくじゃれついて
甘噛みしてくる素振りを見ていると
生まれてきた幸福を
小さいうちに奪われずに済み
普通に生活できる幸運を
せっかく手に入れたこの子たちが
短い人生になるか長い人生になるか
まだまだ先はわからないけれど、
お腹が空いたら食べて
遊びたい時に遊んで
甘えたい人にたっぷり甘えて
命の炎を燃やし尽くして
人生をまっとうしてほしいと
ふと、思った年末でした。

本年もよろしくお願い申し上げます。

2021年11月 3日 (水)

再診と薬疹

先日、内服薬に対する薬疹(薬に対するアレルギー)
のわんちゃんが来院されました。
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薬の効き具合や反応は動物さんや症状、病気によって様々です。
以前にもブログに書いたことがありますが、
人間のように自覚症状が聴取できない分、
動物さんでは治療のアフターフォローを
本人に委ねることが難しいことが多いです。
「何かおかしかったらまた来てください。」
「お薬を飲んでこんなことがあったらご相談ください。」
と、人間だったら当たり前のように
お医者さんや薬剤師さんから言われるようなことでも、
動物さんでは確認しにくいことが多いです。
そのため、動物さんの診療では
人間の診療と比べて、再診が多くなったり
短いスパンでの再診になることが
多いと思います。
内服薬を出して様子を見てもらう、
ということに対しても
より慎重であることが多いです。
「この薬を飲めば〇〇日で良くなります」
と言い切ることのリスクも
非常に大きなものがあります。
人間以上に、お薬を飲んでもらうことに労力が必要ですし
想定外のことが起こることもあるため
観察がより必要となります。
ましてや、薬疹などが出てしまった場合に
動物さんが「何かおかしいよ」と
飼い主さんに報告してくれるわけではありません。
症状が重い場合には手遅れになってしまうこともあります。
初めて飲むお薬や
初めての症状などでは
少し慎重にお薬をお出ししたり、
短期間の処方や、まず注射薬で様子を見たり
することもあります。
動物さんと人間で、
少しアプローチの違いがあることも
ご了承いただければと
思っております。

2021年10月16日 (土)

ジャンガリアンハムスターの外耳炎

外耳炎・膿瘍の治療を頑張ったはむちゃんです。
腫れがなくなり順調そうです。
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湿度の変化しやすい時期になると
外耳炎の症状で受診されるわんちゃんが
多くなりますが、
ハムスターでも外耳炎が起こります。
わんちゃんとハムちゃんの大きな違いは
ハムちゃんの場合、
耳道に大きな膿瘍ができてしまってから
気づかれるケースが多く、
ハムちゃん特有のチーズ様の膿が
耳道や、周囲の骨を破壊してしまって
治療が難しくなってしまう点にあります。
今回のはむちゃんのように、
(ハムちゃんにとっては)大がかりな洗浄を繰り返し、
内服のお薬を頑張って
治ってくれるケースもありますが、
それは運が良い方かもしれません!

2021年7月19日 (月)

北陸動物医療チーム

少し前ですが、
当院の院長も参加している
北陸動物医療チームの
ホームページができました。
石川富山の同世代の先生が
中心になって始めた勉強会ですが
各病院のレベルも上がり、
ひとつのグループとして
区切りをつけて進んでいこう
という方向性です。
このグループの病院をはじめ、
金沢近郊や富山近郊には
専門性が高く設備も整った
病院が多いですが
能登からは距離があります。
当院もまだまだ不足している
部分が多いですが
少しでも当地域に
還元できるように
頑張っていきたいと思います。

2021年4月26日 (月)

大型犬と小型犬でワクチン量が同じ?

狂犬病ワクチンの接種時期に入り
よくいただく質問として
「大型犬でも小型犬でも量が同じですか」
ということがあります。
こちらの世界獣医師会のガイドラインのQ&Aに
明確な答えになる箇所があるかと思います。
(ただしこの内容は狂犬病ワクチンではなく
混合ワクチンについての記載ですが、
理屈としては同様に考えて良いと思います)
Q42. 大型犬(グレートデーン)にも小型犬(チワワ)にも
同量のワクチンを注射すべきか?
Q93. 小型犬は有害反応を発現することが多い。
これを避けるため、ワクチンの用量を減らすことはできるか?
という質問の項目です。
*このガイドラインがすべての国の
すべての地域に当てはまるわけではなく
その国の感染状況やワクチンの流通状況によって違いがあり、
国内でも獣医師の裁量に負うところが多いです。
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フィラリア予防の時期です

能登地区は野生動物も多く
フィラリア感染ハイリスク地域です。
以前のブログで七尾市のフィラリアの発生状況
七尾市でのフィラリアの検査について
掲載しています。
都心部や都市部とは
ちょっと状況が違うかもしれません。
地域によっては
フィラリア陽性犬が出るだけで
地域の獣医師の話題になることもあります。
しかし、この地域では
まだまだ陽性のわんちゃんに出会うことは
珍しいことではありません。
前出のブログを書いた時と
野生動物の状況も
大きく変わっていないと思います。
十分にご注意ください。
🐶🐶





2021年4月15日 (木)

NO密待合室

狂犬病とフィラリア、ノミダニの予防シーズンで
駐車場がいっぱいになって
「あの病院に行くのちょっと心配だな」
と思われる方もいらっしゃるかもしれませんが
実際の待合室は多くても
だいたいこのくらいの少人数です。
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十分な距離が保てるように
お車でのお待合と呼び出しブザーの活用で
「準ドライブスルー診察」を行なっております。
どうか安心してご来院くださいますよう
お願い申し上げます。

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