カテゴリー「⑬診療方針」の記事

2020年4月 1日 (水)

専門診療/専科診療

伴侶動物の病院の多くは
一般的、総合的な診療を行う獣医師がほとんどです。
人の医療でも総合診療医(一般内科外来、入院担当の医師)の重要性が見直されて
近年ではメディアにも取り上げられることが多くなり
家庭医、プライマリケア医といった呼ばれ方もされています。
獣医では一般内科だけでなく予防手術などの外科も含めた
もう少し広い範囲での総合診療が、多くの獣医師により行なわれています。

それに対し、本来、専門医や認定医など、
特定の科での十分な診療経験や
特殊な機器や診療施設でのトレーニングを受けた獣医師が行う診療は
専科診療、専門診療などの呼び方をされます。

特に伴侶動物の医療では
脳外科、整形外科、内視鏡外科、皮膚科、循環器科、
眼科、歯科、エキゾチックアニマル診療などを、
一般総合診療レベルを越えた水準で行う専門的な診療医が
増えてきています。

こういった、特殊な経験や特殊な機材が必要で、
一般的、総合的な診療がメインの病院では
なかなか取り組むことが難しい専門的な診療は、
獣医療リソースの少ない地域では必要性が非常に高くなっています。

私たちの病院も開業以来、
専門診療機関の技術には及ばないまでも
こういった分野の診療にも取り組んできました

例を挙げると、
・整形外科手術
・緑内障手術
・歯根管治療
・エキゾチックアニマル診療
・CT診断
・その他、軟部外科(腹腔、胸腔、頭頸部)各種
などが私たちが行ってきている診療のなかでは
こういった「専門的な」分野にあたると思います。
もちろん水準としては専門診療機関には及びません。

専門を追求されている獣医師には
経験豊富な先生から若手の先生方まで
教育面でも、チャレンジ精神や使命感など
とても尊敬できる先生がたくさんいらっしゃいます。
当院も専門医や認定医の先生に
診療のご相談をさせていただくことが多々ありますが、
そのお姿をふだんから目にしていると
「専門」という言葉を安易と使うのは大変おこがましいですが、
せめて専門医の先生方の失礼にならないように
これからも幅広い分野の診療には、取り組ませていただきたいと思っています。

2020年3月10日 (火)

当院での感染症への環境対応について

菌やウイルスに対しての技術的効果が確認されている
次亜塩素酸を放出する、空間除菌脱臭機(ジアイーノ)を
新たに2台増設し、施設内に3台設置しています。
また動物病院で使用している消毒液をお分けしています。
(当院の患者様に限ります)
狂犬病予防注射については、
4〜6月が集合注射の期間になっていますが、
それ以降の季節でも集合注射と同価格
(初接種6500円、再接種3500円)
で受けることができます。
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フィラリア予防注射 割引のお知らせ

1月〜3月まで、フィラリア予防注射の割引を行なっておりますが、
例年、3月に集中することが多く、
特に下旬や土曜日には非常に混み合うことが多くなっています。
混雑を避けたいとお考えの方は、
なるべくお早めの平日にお越しいただけますよう、
お願い申し上げます。
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2018年7月20日 (金)

剖検(死後病理検査)のご協力のお願い

不幸にも大切なペットが亡くなってしまった場合、
獣医師から剖検のお願いをさせていただくことがあります。
剖検により動物の病態生理について正確に知ることができ、
私たちの貴重な経験の場となります。
また同じ病気で苦しむ動物たちのために、
より良い診断・治療を行うための研究に役立ちます。
原因不明で自宅で亡くなってしまったわんちゃんやねこちゃん、
症例の多くないエキゾチックアニマル
(わんちゃん、ねこちゃん以外の小動物さん、
小鳥さん、爬虫類さん、魚さんetc..)など、
ご希望に合わせて、特定の臓器だけ検査することも可能ですので
ご連絡いただければと思っております。
大切な家族を失った飼い主様にこのようなお願いをするのは
大変心苦しいですが、
どうか、ご理解、ご協力いただけますようお願いいたします。
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2018年5月 7日 (月)

フィラリアの検査について

ゴールデンウイーク中は例年以上に診療時間外の診察が多く
30件近い診察をさせていただきました。
(時間外につきまして詳しくはこちら
また、ここ数ヶ月はフィラリアと狂犬病の予防に来られる方が多く
たくさんの方がいらしています。
その中でよく質問をいただくことが
「フィラリアの検査」についてです。
七尾市はフィラリアが非常に多く、
当院では開業当初より、フィラリアの検査をお勧めしています。
(七尾市のフィラリアの発生状況につきまして詳しくはこちら
なぜフィラリアの検査が必要かというと、
万が一フィラリアに感染していた場合、
たくさんのフィラリアが血中に潜んでいることになります。
その状態でフィラリアのお薬を飲んでしまうと
それが一度に死滅してしまい、
血管に詰まってしまうことがあるからです。
都心ならまだしも、能登は野生動物も多く
フィラリアの予防に不備が合った場合などに
フィラリアに感染してしまう確率が非常に高くなっています。
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そして、フィラリアの検査が望ましいのは、
フィラリアのお薬をその年の最初に飲ませてあげるタイミングになります。
(注射で予防されている方は注射のタイミングです)
実はフィラリアのお薬の説明書きにも記載されています。
なぜか最近「狂犬病の注射の際に検査が必要ですか」
「混合ワクチンの前に検査が必要ですか」
という問い合わせが多い
のですが、
必要と考えられるのは、
「その年のフィラリアの最初のお薬の時」
「フィラリアの注射の時」
です。
お間違いのないように、今一度ご確認ください

2018年2月28日 (水)

セカンドオピニオン?

明日から3月に入り、暖かくなってきています。
フィラリアの注射に来られる方も増えてきています。
学会シーズンで、病院が休診になることなどが多いせいもあってか、
最近、「セカンドオピニオン」を希望されて来られる方が増えています。
厳密に言うと、セカンドオピニオンは、
今の診断と治療についての情報を提示して他の医師に意見を聞く、という意味なので
実際に獣医療でそれがそのまま当てはまる言葉なのかは疑問符がつきますが、
今の診断や治療、あるいは治療をせずに様子を見ている状態が
正しいのかどうかという不安を相談に来る方が多いです。
セカンドオピニオンを希望するということを前医に伝えて、
そこからの紹介状や医療情報を携えていらっしゃることは非常に少なく、
多くの場合は、なんとなく疑問や不安を感じて前医には内緒でという方か、
そうでなければ前医から紹介されて、はじめから転院を前提で来られるというケースがほとんどです。
人の医院と違って、中小規模の開業医が多く、
開業医、専門病院、総合病院・大学病院という、
一種のヒエラルキーも少なく、
特に地方ではそれが顕著かも知れません。
そのため、開業医の間をセカンドオピニオンを求めて
ご足労いただいてしまっていることが多いのが現状です。
厳密な「セカンドオピニオン」を実現しにくい状態なので、
それをこの業界で求めてしまうのは、まだまだ酷な状況なのかもしれません。
不安を抱えて「セカンドオピニオン」として来られた場合、
前医の方針に私たちが賛成する場合は、
なるべく、不安を取り除いて、継続して前医にお返しします。
その際にはもちろん、ここの病院へ来たということは
伝えなくてもいいと思っていますし、
なるべく良い方向で治療が進んでくれればと思っています。
それが一番動物のためです。
方針が少し違っていた場合にも
極力、それを前医と協議できないかとお伝えします。
ただし、現実問題、なかなか実行するのがためらわれて、
その後の経過についてはお任せいただくことが多いかもしれません。
もちろん、私が「前医」の立場になっていることも少なくありません。
実際、他の先生方や飼い主の方から、
セカンドオピニオンとしての見解を踏まえて
こうするべきというお叱りをいただくこともあります。
私自身はそのような関係性が築けていることは
大変ありがたいことだと思っています。
業界としてまだまだ発展していく余地のあるところであり、
ご迷惑をおかけしてしまうこともあるかとは思いますが、
何卒ご容赦のほど、よろしくお願い申し上げます。

2018年1月29日 (月)

当院の去勢、避妊

1〜2月は去勢手術と避妊手術の割引を行っています。
その理由として、
病院が混雑しにくく手術に適した時期であることのほかに
当院での去勢手術と避妊手術のこだわりについて
知っていただきたいという理由もあります。

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麻酔モニターや人工呼吸器の使用、前投与薬(痛み止め、鎮静剤)の使用、
吸入麻酔薬の使用などはすでに獣医師の間では常識になってきていますので
ここでは省略しますが、当院で特にこだわっているところが

①体内の血管の止血にラジオ波凝固装置を使用
②術前に血液凝固能を検査
③猫ちゃん、ウサギさん用喉頭マスク、人工鼻の使用
④針、糸、メス、手袋などはもちろん、布、ガウン、帽子、マスク
 にいたるまで使い捨てのものを使用

という点です。
①凝固装置を使われる病院は、新しい病院を中心に増えてきていますが、
体内で使用する糸を減らすだけでなく、
手術の安全性を高め、手術時間を短くして、
痛みを和らげてあげるというメリットがあります。
②わんちゃんやねこちゃんでの凝固異常は非常にまれですが、
去勢手術や避妊手術は、若い子で初めての出血の経験になることが多く
簡易的な検査ではありますが、
オペをするわんちゃん、ねこちゃんでは必ず行うようにしています。
③喉頭マスクは、麻酔によって呼吸が不安定な時にも、
喉や気管への刺激を少なくして、安全な呼吸管理をすることができます。
また、人工鼻の使用で気管の乾燥を防ぐように留意しています。
④なるべくディスポーザブルのものを用いることで
一頭一頭、確実に衛生的な状態で手術に臨めるようにしています。

今まで避妊や去勢を迷っていたけど、
当院の特徴の中で不安が解消されるようでしたら
お早めにお越し頂ければと思っております。

2018年1月20日 (土)

診察時間

ここ数日、外来診療が混み合ってしまい、
申し訳ありません。

木曜日、金曜日は特に開院している病院が少なく
また、土曜日は休診日前日となり、
お待たせする時間が長くなることがあります。

開業当初より、診察時間内にお越しいただいた方に
極力、残念な思いをしていただくことのないように、
獣医師不在で開院するなどのことはもちろんですが、
獣医師以外のスタッフが補助に入れない状態での
開院も控えるようにしています。
また、地域柄、平日に休診日があることでの不都合を感じていたため、
診察時間は人員が確保できる平日を中心とさせていただき
なるべく平日は毎日診察できる環境に留意しております。

規模的にはまだまだ小さな病院ですので、
平日から日曜日、祝日も年中無休で診察をする体制を取ることができませんが
地域的に多い、複世帯同居家族で飼育されている動物さんでも
お連れいただきやすい、平日は
確実な体制でお迎えできるように
努力していきたいと思っております。

至らない点もあるかとは思いますが、
何卒、宜しくお願い申し上げます。

2018年1月10日 (水)

マナーです。

ペットホテルやトリミング、ドッグランなどを利用する際に
混合ワクチンの接種を必要とするところが増え、
接種にいらっしゃる方が増えています。
ノミやダニの予防と同様に
混合ワクチンの接種も一種の「マナー」になってきています。
そうなると心配されるのがワクチンの安全性ですが、
混合ワクチンの安全性も製品改良の度に上がってきているようで
私が大学を出た10年以上前と比べても
ワクチンによる副反応は明らかに減っている印象があります。
また、ワクチン接種時に興奮させないであげる工夫や
接種後の安静なども一般的に知られるようになって
接種時の、特に嫌がるわんちゃんねこちゃんに対しての
無理なグルーミング(爪切り、肛門絞り、耳掃除、歯磨きなど)や
接種後のシャンプーなどが控えられるようになったことも
寄与していると考えています。
また当院では、待合室が苦手な子がお車で待って
誰かが呼びに来る(これも動物にとっては恐怖を感じる可能性があります)
という経験をしなくてもいいように
呼び出しブザーを使用しています。
また動物種に合わせて
なるべく負担の少ない体温測定器や聴診器を使うように
心がけています。
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そのほか、どうしてもワクチンが苦手だったり心配な子には、
ワクチンの必要性があるかを確かめるための
抗体検査も行なっています。
この検査で十分な抗体が認められた場合には
それを当院で証明する書類をお渡ししていますので
そちらをペットホテルやトリミングに
提示してもらうことも可能です。
(当院からの追加説明も可能ですが
ショップによっては抗体検査の証明だけでは
受け入れてもらえない場合もありますので
念のためご確認の上、ご利用いただきますよう
お願い申し上げます。)

2017年4月10日 (月)

オススメ予防パターン

春は寄生虫予防(フィラリアとノミ・マダニ)の開始時期です。
予防する寄生虫によって注射や飲み薬、付け薬などの種類があります。
それぞれに細かい特徴がありますので、
ご説明させていただいた上で選んでいただいておりますが、
病院として、どのようなスケジュールが
間違いがなくきちんと予防できてオススメかを
聞いていただけることも多いため、
わんちゃん2種類、ねこちゃん1種類の
オススメスケジュールパターンを作ってみました。
もちろん、その子その子の状態や予防をしたい寄生虫によっては
このパターンが必ずしもオススメでない場合もありますが、
比較的忘れてしまうことも少なく、
広範囲の寄生虫を、地域の気候に合わせて予防ができるかと思います。

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