カテゴリー「⑬診療方針」の記事

2024年5月15日 (水)

茶々ちゃん

地震の避難で車中泊が続き、ドライアイ(乾性角膜炎)が酷くなってしまっていた茶々ちゃんでしたが、だいぶ回復して元気に過ごしてくれているそうです。スマホが普及し、避難を車中泊で行っていた方も今回の地震ではより多かったと感じています。そういった中では、今まではなかったような、予想外の特徴的な変化も動物さんたちにも起こっているようでした。避難された方のお話を聞いていると、動物さんたちが心を明るくしてくれて支えになってくれた部分も大きかったと思います。元気になってくれてよかったです。

 

5b5144efc57747e795740b8dc69fcd2a

2024年5月 7日 (火)

モカちゃん

連休が終わり、少しずつ以前の生活が戻りつつある方もいらっしゃるかと思います。金沢方面へ避難していた方も、予定より早く戻られたり、他の土地への移住を考えていた方も、やはり能登が良いと戻られることにされた方にもたくさんお会いしました。また避難先からも、わざわざ遠方からお越しくださり、能登の慣れた病院に行きたい、能登のいつもの病院でできればお薬はもらいたい、能登で営業している店舗を応援したいと、当院で診察を受けてくださる方もいらっしゃいました。私も、七尾をはじめ、能登で営業を再開したお店で、少しでもお世話になりたいという気持ちが自然に出ていたので、より一層ありがたい気持ちでした。写真のモカちゃんは、避難先で目の傷ができてしまい、避難で大変な中、当院に来てくださり、今は無事に回復してくれました。避難中や避難先での慣れない環境で、眼を痛めてしまう子や、その他にもストレスで胃腸を壊してしまったり、循環器系の疾患が酷くなってしまった子も多かったように感じています。また、体重を減らして栄養状態が悪くなる子も多かったです。そういった、被災地の病院だからこそわかる情報があると思います。なるべく、そのような、被災地の動物たちが身をもって教えてくれた心の叫びと真実を、今後は勉強会などを通して、他地域の方々にもお伝えしていきたいと思っています。

93b6199ce85241f9b374a5afb7a92722

2023年10月12日 (木)

キャット・フレンドリー

lSFMという団体が認定している、
猫のことを考えた動物病院づくりの
国際的な基準を満たしている、
キャットフレンドリークリニックの3年ごとの審査に
先日、通過することができました。
Img_6105
ブロンズ、シルバー、ゴールドの3段階があり、
初回の審査の時から、
ゴールドの認定でも通りそうですと言われていたのですが
どんなに要件を満たしても猫専門病院や、
猫専門科のある総合病院などには
到底及ばないという個人的な印象と、
自分の尊敬している先生のもとで運営されている、
日本でも有数の総合動物病院がシルバーの認定に
留めていることにも感銘を受け、
当院もこの認定をゴールにしないという思いで
引き続きシルバーの認定をいただています。

2023年9月20日 (水)

JAHA認定総合臨床医

当院の獣医師が認定医に合格しました。

潤獣医師 JAHA認定総合臨床医

獣医の認定医にはいくつも種類があり、
取得の難易度もさまざまです。
上級認定医の元で、
多くの症例について深い考察を必要とするものや、
難しい試験に合格しなくてはいけないもの、
原著論文を何本も書かなければならないものから、
セミナー受講のみで取得できるものまで様々です。

今回の認定は

【一般受験】
 ①通算4年以上の家庭動物臨床経験
 ②JAHA認定医(総合臨床医)継続教育指定セミナーの受講。
  獣医師免許取得後、試験申込時点までに
 「認定医(総合臨床医)継続教育指定セミナー」を
 20単位以上 受講していること。 
 ③試験申込時点から過去3年以内に
 1回以上の学会発表等の実績があること。

以上の3点を満たした上で試験に合格することで
認定が得られるものでした。
専門性の高いものではありませんが、
地方で開業してしばらく経ち、
自分自身に標準的な獣医学の知識の水準が保たれているか
確認するために受験しました。
無事に合格出来て良かったです。


78d54cc1075c4b7e93adec5b837eceac

2023年8月31日 (木)

9月は皮膚/耳が悪化しやすい

毎年申し上げていることですが
稲刈り、稲刈り後の焼却などのシーズンは
わんちゃんの皮膚病や外耳炎症状が
七尾市近郊では大変出やすくなっています。
過去に、稲作の行われていない地域でも
診療していた経験がありますが、
風土によって症状の出方が大きく異なると思います。

明日から9月になり
収穫の季節になりますが、
収穫時や収穫後は
わんちゃんの皮膚や耳の健康に
一段と気を配っていただき、
症状が軽いうちに治療できるように
心がけていただければ幸いです。

とくに地域性や季節性の強い皮膚や耳の症状は
その子その子の素因や主因だけでなく
さらに悪化させたり長引かせてしまう
副因や増悪因があることが多いです。
いずれにしても症状が可逆的なうちに
治療をすることが重要と考えております。

2022年4月 3日 (日)

ちょこっと相談

電話でちょこっと獣医さんに相談できる
アニクリ24という「電話どうぶつ病院」の案内を
受付で配布しています。
以前、学会でこのサービスをしている先生と
お話しする機会があり、
書籍なども読ませていただいていたのですが
それから何年もサービスの提供を続けていて
専属の獣医さんもかなり増えているということです。
今、治療中の病気についての相談や
先生に聞きづらいことを聞いてもらったりなど
身近な相談役として
利用している方も多いということです。

この仕事をしていると、
治療中の動物の検査結果や治療内容、
または健康な子でも
最近引っかかった健康診断結果などをご持参され
転院・転医したいわけではないのだけど
(場合によっては今の先生には内緒で)
いつもの先生以外の人にちょこっと相談したい、
といったご依頼を受けることが
とても多いです。
ほとんどの場合が
今行っている治療などについて
我々も同意見なので
先生を信じて頑張りましょうという
お話しになることがほとんどです。

動物さんは喋ることができないので
飼い主さんとしては
余計に心配になられていて、
主治医という立場以外に
一種の安心感や
背中を押してくれる存在が
必要になることがあるのだと思います。

こういったサービスをご紹介することで
少しでもそういった部分の
フォローもできればと思っています。
Img_9004

2022年3月23日 (水)

まん延防止等重点措置解除について

石川県内のまん延防止等重点措置が解除になりましたが、
七尾市内での発生状況を踏まえ、
引き続き、以下の対策を取らせていただいております。
お越しの皆様におかれましては、
ご不便をお掛け致しますが、
何卒よろしくお願いいたします。

動物さんへの診察や処置を行う場合は、
どうしても保定者と獣医師の距離が近くなってしまい、
特に技術を習得しているスタッフと行う場合は
短時間で行えることが多いですが、
そうでない場合には時間も長くなってしまい、
心配な点も多くなってしまいます。
そのため、コロナウイルス感染症対策として、
なるべく診察室などの狭い空間で、
皆様とスタッフが密に接する時間を短くするために、
お預かりでの検査や処置を行うようにしています。
しかし、ご家族がいないと動物さんが落ち着かない場合や、
治療していく上でご自宅での処置が必要で、
動物さんとの練習や説明が必要な場合には、
やむを得ない場合も出てきてしまいます。
換気や手指消毒など、
その他の対策も出来る限り行なっております。
何卒、ご了承いただけますよう、
宜しくお願い申し上げます。

2022年1月31日 (月)

コロナウイルス対策

動物さんへの診察や処置を行う場合は、
どうしても保定者と獣医師の距離が近くなってしまい、
特に技術を習得しているスタッフが行う場合は
短時間で行えることが多いですが、
そうでない場合には時間も長くなってしまい、
心配な点も多くなってしまいます。
そのため、コロナウイルス感染症対策として、
なるべく診察室などの狭い空間で
スタッフと密に接する時間を短くするために、
お預かりでの検査や処置を行うようにしています。
しかし、ご家族がいないと動物さんが落ち着かない場合や、
治療していく上でご自宅での処置が必要で、
動物さんとの練習や説明が必要な場合には、
やむを得ない場合も出てきてしまいます。
換気や手指消毒など、
その他の対策も出来る限り行なっております。
何卒、ご了承いただけますよう、
宜しくお願い申し上げます。

2022年1月 4日 (火)

あけましておめでとうございます

本日より本年の診察を開始いたします。

昨年は骨折や脱臼の治療(主に手術)が
非常に多い一年でした。
また、CTを撮影して
体腔内(胸やお腹の中)の腫瘍の癒着の状態を確認して
手術ができるかどうかを判断してから
手術を行うことや、
脳や脊髄をCTで撮影して
手術を含め、どういった治療が適応かどうか
判断をしてから治療にあたることも
多くなってきた一年でした。

地方ゆえに、
手術がすぐにできず
骨折の治療が手遅れになってしまう、
CTMRIが撮れない中で
体腔内腫瘍、脳脊髄疾患に対する
治療の見極めを行わなければならない、
犬猫以外の受け入れ先がなく
エキゾチックアニマルの疾病が諦められてしまう、
内視鏡での処置が出来ず
お腹を切ることを余儀なくされてしまう、
といった地域動物医療の限界を
極力減らしていけるように、
少しでも都市部と同様の範囲のことが
希望される方にご提供できるように、
守備範囲を広げていくことが
当院の目指すべきところだと
考えています。
本年もそういった分野の知見・経験を深めつつ
診療に当たっていきたいと
思っております。

また、昨年は、
一時期減ってきていた寄生虫が
七尾市内でもたくさん確認されました。
フィラリアに感染している犬も
1頭や2頭ではなく、
今までは見ることもなかったような
寄生虫まで検出されました。
特定の地域でそういったことが起きた場合には
診察をしていく中で
疑う疾患の順位が変わり、
検査のタイミングも変化していきます。
野生動物の影響などもあるのかもしれませんが
まだまだ地域の特異性にあった
治療や予防が必要だと考えられます。

昨年末に、
生後2ヶ月ほどの猫ちゃん、
人間で言ったら幼稚園入園前くらいの年齢で
重度の外傷を負ってしまったところを
保護されて病院を受診していただき
なんとか入院と手術を乗り切って
元気になってくれた患者さんが
1ヶ月のうちで2頭続きました。
子猫たちが元気になって
人懐っこくじゃれついて
甘噛みしてくる素振りを見ていると
生まれてきた幸福を
小さいうちに奪われずに済み
普通に生活できる幸運を
せっかく手に入れたこの子たちが
短い人生になるか長い人生になるか
まだまだ先はわからないけれど、
お腹が空いたら食べて
遊びたい時に遊んで
甘えたい人にたっぷり甘えて
命の炎を燃やし尽くして
人生をまっとうしてほしいと
ふと、思った年末でした。

本年もよろしくお願い申し上げます。

2021年11月 3日 (水)

再診と薬疹

先日、内服薬に対する薬疹(薬に対するアレルギー)
のわんちゃんが来院されました。
Img_7767
薬の効き具合や反応は動物さんや症状、病気によって様々です。
以前にもブログに書いたことがありますが、
人間のように自覚症状が聴取できない分、
動物さんでは治療のアフターフォローを
本人に委ねることが難しいことが多いです。
「何かおかしかったらまた来てください。」
「お薬を飲んでこんなことがあったらご相談ください。」
と、人間だったら当たり前のように
お医者さんや薬剤師さんから言われるようなことでも、
動物さんでは確認しにくいことが多いです。
そのため、動物さんの診療では
人間の診療と比べて、再診が多くなったり
短いスパンでの再診になることが
多いと思います。
内服薬を出して様子を見てもらう、
ということに対しても
より慎重であることが多いです。
「この薬を飲めば〇〇日で良くなります」
と言い切ることのリスクも
非常に大きなものがあります。
人間以上に、お薬を飲んでもらうことに労力が必要ですし
想定外のことが起こることもあるため
観察がより必要となります。
ましてや、薬疹などが出てしまった場合に
動物さんが「何かおかしいよ」と
飼い主さんに報告してくれるわけではありません。
症状が重い場合には手遅れになってしまうこともあります。
初めて飲むお薬や
初めての症状などでは
少し慎重にお薬をお出ししたり、
短期間の処方や、まず注射薬で様子を見たり
することもあります。
動物さんと人間で、
少しアプローチの違いがあることも
ご了承いただければと
思っております。

より以前の記事一覧