カテゴリー「⑭雑記」の記事

2019年6月24日 (月)

クーちゃん

先日、当院に掛かっていたダックスのクーちゃんが
進行性の神経障害を起こし、
最期は呼吸中枢が停止して
ご家族に看取られながら自宅で静かに息を引き取りました。
今年で12歳でした。

4年前に当院に始めて来られたときは
胸腰部椎間板ヘルニアで下半身の不全麻痺の症状を呈していましたが
当院に来られるまでにすでに2回のヘルニアのオペを受けており、
これ以上のオペでは脊椎の安定化が困難になる可能性もあり
できるだけオペを回避する形での治療を行うことになりました。
幸いクーちゃんは低周波針治療や、ドッグプールでのリハビリ、
レーザー治療が当院でできるようになってからは
レーザー治療も取り入れることができ、
治療に対する反応も比較的良好で、
4年間の間に40回近い治療を行って
オペをせずに比較的良い状態で過ごしてくれていました。

しかし、最後に認められた神経症状は
それまでのものとは違う症状で
脳脊髄の進行性の病態を疑う症状でした。
そこから精査する場合は
MRI検査や造影CT検査をお勧めする形になりますが
どちらもクーちゃんに麻酔をかける必要があり
クーちゃんの全身状態からすると通常の麻酔以上にリスクが高く
また例え診断ができたとしても
治してあげられる可能性が高いとは言えない状態でした。

私たちは獣医療に携わる以上、常に病気を確定させるための検査や、
治癒の可能性がある治療法を提案しますし、
そのために、日々知識を得たり、病院の経営を安定させて
必要な機器を揃えたり、維持しています。
しかし、それは誰に対しても際限のない検査や治療を行うためではなく
その子やご家族にとって最も良い提案やお手伝いができるようになるためであります。

最終的にクーちゃんは確定診断までには至りませんでしたが
予後が予想できる範囲での暫定的な診断までさせていただいた後、
ご家族とご自宅で最期の時間を過ごしてくれました。

当院一同、技術的にも人格的にも至らない点が多く、
医療、接遇、両面でのサービスレベルが
次第点に達していない点も多いかと思います。
しかし、そういった中でも
ご支持頂ける方々の期待に少しでも応えられるように、
またクーちゃんの教えてくれたことを胸に
今後も努力していきたいと思っています。

リハビリを頑張っていた頃のかわいいお写真です!
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2019年1月 7日 (月)

人も100歳、猫も100歳

慢性的な内臓疾患があるにゃすけちゃんですが
治療を頑張って続けてくれていて、
先日、20歳の誕生日を迎えました!
人で言うと100歳に突入する年齢になります!!

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一昨日、金沢の病院に勤めていた頃に
わんちゃんを診させてもらっていたおばあさんに
当時の同僚の看護師さんと一緒に会いに行ってきました。

その方も先日100歳!
「息子が後期高齢者になったよ!先生たちはちょうど曾孫(ひこ)くらいかな?」
と楽しそうに話していました。
わんちゃんがいたからずっと元気にしてこれたそうです。

私自身も歳をとった気がしていましたがまだまだ若造です。
そんな気持ちにさせてもらえて
こっちが元気をもらえますね。

2018年12月29日 (土)

最終日

本日を持ちまして本年の診療は終了いたしました。
新年の診療は1月4日からとなります。
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当院は開業して6年になりました。
今年は念願だったCT装置が入り、来年から診療で本格稼働できる予定です。
しかしながら、能登地域は小動物の獣医師や動物看護師の担い手が少ないため、
動物病院自体の数も少なく、
金沢市近郊や富山市近郊、高岡や小松などの大都市のような
大きな動物病院や二次診療を請け負っている病院のある地域ではありません。
当院も例に漏れず、家族経営+α程度の規模で行っております。
そのため、少人数でたくさんの患者さんやさまざまな病気に対応することが
どうしても必要になってしまい、
個別の細かいご要望にまでお応えすることに限界がある状況になってしまっています。
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そういった中でも、当院の現状をご理解いただき、
今年一年、診療を任せていただけた飼い主の皆様に感謝申し上げます。
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写真は、先日、山の中で、足を怪我して動けなくなってしまっていたところを
保護していただき当院にお連れいただいたこいぬちゃんです。
残念ながら後肢の途中から壊死してしまい、温存できない状況だったため、
壊死した部分を切除する手術を行いました。
今日は術後の抜糸に来てくれました。
当の本人は良好に回復してくれて、
野犬だったとは思えないくらい人懐っこくなって、
モリモリごはんを食べて、
保護してくださった温かいご家庭で走り回って過ごしているそうです。
例年、年末に集中する外来診療に奔走している中、
最後の診療日に元気な姿で癒していただけました。
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2018年10月10日 (水)

病院の工事のお知らせ

ただいま病院施設の拡張のための工事を行っております。
工事内容は手術室の拡張、従業員控室の拡張に加え、
CT設備導入のための準備となっており、
病院業務の効率化と高度化に伴う工事となっております。

駐車場の一部が使用できなかったり、
工事の音がしたりすることがあり、
大変ご迷惑をおかけいたします。
何卒、ご了承いただけますよう、お願い申し上げます。

2018年8月17日 (金)

マイクロCT

当院では動物病院用のマイクロCTを
中小企業庁の事業の一環として
導入することなっており、
本日、正式に発注いたしました。

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実際の稼働は来年以降になる予定ですが、
今まで遠くまで行けずに検査や治療を諦めていた方の
一つの選択肢になれたらと思っています。

人間用の大型のものと違い、
大型のワンちゃんなどの撮影には制限がかかりますが、
その分、撮影時間が短く被ばく量が少なく、
解像度が高いといったメリットがあります。

診療に導入するまでには
当面、準備期間がかかりますので
ご了承いただけますよう、よろしくお願い申し上げます。

2018年8月10日 (金)

講師業?

先月の末に動物看護師さん向けのセミナーをしました。
看護師さんにとって大事な、
栄養学、行動学、解剖学、麻酔科学のセミナーです。
今回も近隣の動物病院のスタッフさんのほか、
専門学校の生徒さんもお越しくださいまして、
待合室は満員御礼状態です。

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実際にわんちゃんに手伝ってもらっての講義なども織り交ぜ、
4時間半に渡る講義でしたが、
みなさん最後まで熱心に聴いてくださいました。

何十年も前までは、北陸地方では、
なかなか獣医学の講演が行われる機会は少なかったそうですが、
今や、大学や専門施設の著名な先生も多方面からお越しいただき
レクチャーを受けることのできる勉強会や集まりが増え、
もはやめずらしいものではなくなってきています。
また動画メディアやインターネット動画での
販売や配信が普及してきていて、
日本全国どこでもそういった情報を
得ることができるようになってきてきます。

しかし、地元の先生の生の声を
講義という場を通じて共有し伝えていくことのできる機会は
まだまだ限られたチャンスしかないのが現状かと思います。
そう言った意味で、
「講師」という、獣医師としての別の姿も
臨床技術を伝えていく上で大切なことと、
改めて感じる機会でした。

2018年7月26日 (木)

動物さんたちからのお願い

高温多湿の国の、毛皮のない恒温動物の皆様
動物さんたちからのお願いです。

日本は高温多湿の国です。
特に今年は気温の高い日が多くなっています。
皆様ご存知だと思いますが、
犬や猫は前進が毛皮で覆われています。
そのため人間と違い、暑さに対する衣服での調節ができません。
また猫はもともと乾燥した環境に適合していた動物であり
多湿の環境は苦手です。
どんなにエアコンをつけていても
人間が薄着で快適な温度でも
動物たちにとっては暑い可能性が高いです。
少し涼しいかなというくらいの温度にしてあげてください。
温度だけでなく、湿度が高いことで
より熱中症になりやすくなりますので、
〇〇℃なら大丈夫、という安易な考えは
避けるようにしてあげてください。
また亀やトカゲなどの変温動物を飼育の方も、
この夏の環境での不適切な飼育は危険を伴いますので
十分にご注意ください。
このところ、室温の上昇で具合を悪くして来院される
動物さんが非常に多くなっています。
ほとんどのケースがエアコンをつけていたにも関わらず
体調を崩してしまっています。
エアコンが弱めで体調を崩したり亡くなってしまうことはありますが
エアコンが強めで亡くなってしまうことは
この時期にはまれです。
これは人間の高齢者にも当てはまります。
暑い部屋で、大丈夫、と言っている方ほど要注意です。
人間、動物、お互いに気をつけるように致しましょう!

2018年3月31日 (土)

狂犬病の院内接種につきまして

明日から新年度が始まり、
狂犬病の予防接種の時期になります。
病院での接種のため、
以前は集合注射よりも
診察料等をプラスした金額となっていましたが、
能登地区での狂犬病予防法の遵法性を
より高めていただく意味もあり、
本年度より当院では、院内での接種金額を
集合注射と同じ料金とさせていただきます。
( 明日は4月1日ですが
エイプリルフールの冗談ではありません(^_^;) )

内訳は以下の通りで、
消費税込みの金額です。
また接種の際は初診料、
再診料ともに0円となります。

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登録手数料;3,000円(犬の生涯に1回)
予防注射済票交付手数料;550円
狂犬病予防接種料金;2,550円
(当院での接種および集合予防注射の場合)
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よろしくお願いいたします。

2018年3月29日 (木)

開業5年、結婚10年

先日の10回目の結婚記念日は
ちょっとしたサプライズでした

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喜んでくれたみたいです

病院は5周年、家族は10周年、
まだまだどちらも若輩者ですが、
これからもよろしくお願いいたしますm(_ _)m

2018年3月27日 (火)

ご意見箱

当院の待合室にはご意見箱があります。
環境改善のための貴重なご意見のほか、
応援のメッセージをいただくこともあります。
先日こんなメッセージをいただきました。

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病気や怪我のことはもちろん、
動物のことをわかってあげて、
「こういう部分が、この子にとっては辛いだろう」
「こういうところは、こちらが思ってるほど辛くはないだろう」
「これを毎日するとなると、この子にとっては負担だろう」
と言ったようなことを飼い主さんと一緒に考えて
治療の必要性、治療のしかた、病気や怪我との付き合い方を
考えていくことは、
その子の生活の質=QOL、クオリティ・オブ・ライフ
;生命の質と訳されることが多いですが、生活の質と訳す方が
伴侶動物との生活、余生を考える上では
わかりやすいと思っています、
その生活の質を考えて、良くしていく上では
単に病気の治療薬を決めたり手術をしたりすること以上に
温かい作業ですし、大切なことだと思っています。

その中で、こういったメッセージをいただけたことは
大変励みになりました。

ありがとうございました